◆都美術館で開催中 → 公式サイト
先月上野の森美術館で「モネ 連作の情景」を見たばかりですが、今度はモネたちの印象派がアメリカやヨーロッパ各国でどう広がったか?をテーマにした展覧会です。
フランス印象派の作品は少なめですがモリゾやカサットなどもあり、モネもなかなかいい「睡蓮」でした。
◆モネ「睡蓮」1908
ヨーロッパやアメリカの作品では初めて見る画家も多かったですが、「これはたしかに印象派のタッチと色」「ホイッスラーやサージェントがこんな絵を?」「この絵カイユボットの描いた雨の街にそっくり」などその影響の大きさを感じさせました。藤島武二といった日本人の作家の作品も10点(いずれも日本の美術館蔵)ありました。
◆ソーン「オパール」
◆グリーンウッド「リンゴ園」
◆黒田清輝「落ち葉」
アメリカの作家フランク・ウェストン・ベンソンは初めて見たのですがけっこう気に入りました。どことなくモネの「日傘をさす女」を思わせます。
◆ベンソン「ナタリー」
今年は第1回印象派展から150年ということですが、その革新性は当時相当なインパクトを持って伝えられたのだなということがよくわかりました。
さて都美術館では「東京芸大卒業制作展」も開催中で、絵画、彫刻、デザイン、工芸、建築、先端芸術表現などあらゆるアートが所狭し並んでいました。ここから新しい才能を見つけられたら楽しいです。
(2024.01.31)