*istDSではあまり天体観測をしたことがありません。
K-50を購入してからも予備機として持ち出すことはありますが、ほとんど使われずじまいです。
イメージセンサーの大きさや、それに伴う感度特性などを考えるとFZ200より有利な面も多々考えられますが、出番は圧倒的に少ないです。
主な理由は、ライブビューが出来ないことです。
同クラスのデジタル一眼レフとしては、ファインダーは見やすいほうだと思いますが、ファインダー内では明るい星しかチェックできません。
周囲が充分に暗くて目が慣れるまで時間をかければ見えてくるのかもしれませんが、良い条件を整えるのはなかなか出来る事ではありません。
街中の光害が多い条件でもライブビューをうまく使えば、明るくない星でも確認しながらフレーミングすることができます。
ライブビューで拡大が出来れば2重星のチェックなどにもすごく便利です。
istDSではファインダー及び+90度(レフコンバーター使用)でしか見れないという不便さです。
更に光軸からずれるとほとんど見れないというジレンマとライブビューではそこそこの角度からでも見れるという安心感とではかなり気持ちの余裕も違ってきます。
尚、FZ200のようにバリアングルであれば、三脚のポジションも低いままでのセッティングで可能であり、首への負担もあまり心配しなくてよくなります。
もう一つは長時間露光の際に、撮影後の画像処理で待たされてしまうということです。
長時間ノイズリダクションをキャンセルできないのはFZ200もそうなのですが、砂時計が表れて待ち時間表示がカウントダウンされてきます。
露光時間と同じぐらい時間がかかりますが、感度を3200に上げていると、最長で15秒までなので、そんなに待たされるという感じになりません。(ISO100~1600までの設定ならば、マニュアル露光で60秒設定可能です)
istDSでは露光時間以上に後処理で時間がかかる気がします。
蛍の撮影をした際に、そのことに気が付きました。最初はカメラがフリーズしたのではと思い、電源スイッチで強制的に再起動させていました。
再起動後に画像が保存されていないことに気が付いて、後処理に時間がかかっているので待つしかないと分かったのです。
結果、待ち時間中は何もすることがなく、シャッターチャンスを減らしてしまうことになりました。
更に付け加えるとしたら、ホワイトバランスが色温度(K:ケルビン)が数値で指定できないこと(この件に関しては4000Kにしたい場合は白色の蛍光灯(4200k)を選択すればよいだけのことなのですが・・・)と、RAW+JPEG保存ができない点も他の2機種より劣っていることなのかもしれません。