17日台風通過の最中に巡行が行われた祇園祭前祭ですが、息つく間もなく、
翌日には後祭(あとまつり)の山鉾建てが始まりました。
昨年49年ぶりに復活した後祭ですが、今年もスタートです。
私は昨日10時過ぎに、後祭の山鉾建てを見に行きました。
前日の大雨がまだ尾を引くように、雨のなかの山鉾建てです。
まずは昨年150年ぶりに復活した大船鉾です。
町内の入り口には「物忌」の表札が立てられています。

荒縄だけで締め上げる「縄がらみ」は終盤です。
真横から見た大船鉾

縄がらみは単に機能的であるばかりではなく、見た目にも美しいよう工夫されています。
これは海老結びです。海老のように見えると思います。
縄がらみは、懸装品をつけると隠れてしましますが、見えないところにも美しさを追求する粋が感じられます。

これは蝶結びです。

御町内の方々が手分けして、作業を行っています。

後祭の山鉾は10基で、前祭の23基より半分以下です。
四条通りより南にあるのは大船鉾だけで、残りは四条より北の新町と室町通りにあります。
新町通りを北に上がると、南観音山が組み立て作業中です。
雨よけのブルーシートが張られています。



山鉾の近くに日本画家加山又三氏が町内に寄贈した団扇絵が飾られています。

季節の花が描かれています。いくつか紹介します。




この時期ピッタリのひまわり

最後は室町通りの鯉山です。
この山は荒縄ではなく、ロープです。
町内の長老と思われる方にお聞きしますと、終戦直後からロープだそうです。
御神体をのせる躯体は今年新調されたようで、真新しいです。



大丸京都で買い物がありましたので寄りました。
山鉾のデイスプレイ

本日午後、大船鉾、南観音山、北観音山の曳きはじめです。
なお21日から23日は宵山、24日巡行です。
関東は近畿より早く梅雨明けしたようです。
暑い暑い夏本番です。
どうぞ皆様も暑さには御注意くださいますように。