京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

夏の花 レンゲショウマ、スズカケソウ、シマジタムラソウ、ハマボウ、カリガネソウ

2019-07-19 18:05:10 | 2019 花


夏の花がつぎつぎ開花しています。

レンゲショウマ
日本固有の1属1種の植物で、東北地方南部から近畿地方にかけて分布します。
深山のやや湿った林床に多く見られ、やや薄暗い林に大群落をつくっていることもあります。
シャンデリアのように咲く姿は、夏の花の風物詩としてマスコミなどでも毎年取り上げられています。
国内はもとより海外でもとても高い人気を博しています。















スズカケソウ
非常にめずらしい山野草で、絶滅が危惧される花です。
青色の花で、花のつき方が「鈴懸け(山伏が衣装の上に羽織る衣)」に似ているので名付けられた。















シマジタムラソウ(島路田村草)
シソ科アキギリ属の多年草。東海地方の固有種で環境省の絶滅危惧II類(VU)に分類されています。
7〜9月頃、茎の先端付近にアキノタムラソウに似た淡青紫色の花を穂状につけます。










ハマボウ
関東以西の本州・四国・九州に分布し、韓国にも分布する落葉低木の花です。
7月から8月にかけ黄色の美しい花を咲かせる。中心部は暗赤色です。










カリガネソウ














キンミズヒキ





ヤマシャク





ヤマコンニャク





ヤブカンゾウ





オトギリソウ





桔梗










ヒオウギ








祇園祭後祭の山鉾建て初日 

2019-07-19 05:46:43 | 2019 祇園祭


17日祇園祭前祭の巡行が終わったばかりですが、昨日から後祭の山鉾建てがはじまりました。
祇園祭に前祭と後祭があるのがまだご存知ない方もまだおられますので、少し説明します。

山鉾巡行は町の邪気や穢れを山鉾で清め、八坂神社の神様が通る道を作るために行うものです。
17日前祭では八坂神社から神様の乗った神輿を四条通りの御旅所へお迎えし、24日後祭では逆に八坂神社にお神輿を帰す「神輿渡御」が行われます。これにあわせて、神輿が出る前にそれぞれ山鉾を巡行するのです。
以上のように元々は前祭と後祭に分かれていたのですが、1966年~2013年までは山鉾巡行は17日にまとめて行われていました。
理由は観光上の理由や警備や交通規制の理由があったようですが、本来の2度に分けて行うかたちに戻そうという動きが高まり、2014年からは元々のやり方に戻ったのです。

前祭は23基の山鉾が巡行しましたが、後祭は10基です。
加えて現在「休み山」の鷹山が2022年の巡行復帰を目指し、八坂神社の掛け軸を唐櫃に収めた「唐櫃巡行」を今年から行うことになりました。
鷹山の最後の巡行は江戸時代1826年です。

私は昨日昼すぎに山鉾町にでかけ、山鉾建て初日の山鉾町歩いてきました。


大船鉾
「蛤御門の変」(1864)の大火で懸装品の多くを焼失、以来150年「休み鉾」になっていましたが、平成26年復帰しました。






















鷹山のTシャツを着た方が見学しています。





南観音山









北観音山は本日からのようです。
山鉾が建つ新町通りは、上質な京町屋がまだ残っています。
通りには高張り提灯が立ち並び、祭の雰囲気を盛り上げています。









格子と町家の軒先の壁に寄せて折りたたむことができる「ばったり床几」もあちこちで見られます。





吉田家(無名舎)の二階も開けられました。





ここが北観音山の会所で、この前に山が建ちます。





このあたりは江戸時代三井両替店がありました。





八幡山
会所の中で山建てが行われていました。









この町内の商家は玄関幕が多く取り付けられています。















旧川崎家住宅(紫織庵)京都市有形文化財
上質な町屋が公開されていましたが、昨年休館しました。






室町通りの誉田家源兵衛店
「祇園会無病息災と誉田家源兵衛281年を慶ぶ 281匹の鯉たちが時空を舞う」










鯉山の会所






京都芸術センターで後祭の宵山に「エコ屋台村」が開催されます。
初日舞妓さんも来ます。










商家ではヒオウギを生け花にする風習が残っています。





四条通りでは月鉾の解体中でした。
本来は17日の巡行の後直ちに解体してしまうものですが、残ってしまったようです。