京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

蓮はそろそろ終盤でしょうか。

2019-07-31 17:22:43 | 2019 花


今年は蓮の開花が早く、初投稿は6月6日です。
明日から8月、2ヶ月ほど楽しませてくれた蓮はそろそろ終盤のようです。
それでもまだ多くの品種が咲いていました。
蓮に感謝を込めて投稿します。

行田蓮





カスピカム





大阪水走蓮





玉繍蓮





金輪蓮





小麗蓮





桜蓮





千重蓮





姫蓮





浄台蓮





不忍池蓮





桃蓮





誠蓮





姫万里





月の兎





紅孔雀





黄玉杯





花ずきん





舞姫蓮





ミセススローカム





巨椋請所の本紅





巨椋大紅





巨椋小倉西





巨椋相島大木ノ下





巨椋紅鶴





巨椋の白鳥








京町屋 上京(1)山中油店、井上邸、中村邸、生谷邸、木村邸、山本邸、三上邸

2019-07-31 06:25:22 | 京都の町 町屋・建造物


京都上京区の代表的な町屋を紹介します。
このブログで紹介するもののほとんどは国登録有形文化財、京都市景観重要建造物、京都市歴史的風致形成建造物、京都市歴史的意匠建造物、京都市指定有形文化財に登録・指定された京町屋・建造物です。これらは国、京都市のホームページで公開されたものです。

平安時代、平安京の北側を上辺と呼ぶようになり、中世以降に上京となります。
平安京の南は下辺で下京になります。上京と下京の境界はおおむね二条通りでした。
上京には京都御所があり、中世以降は武家屋敷と公家の屋敷が集まり、また西陣と呼ばれる代表的な伝統産業が栄えました。
また上京は京都の町の典型であり,日本文化の中心でもありました。
大社名刹、三千家の家元が茶の湯の伝統を伝え,鴨川のほとりには頼山陽が「山紫水明処」を構えていました。
また狩野元信や本阿弥光悦の生家もあり、文化・芸術の高い旧跡が各所に点在しています。
こういう土壌の上に京町屋の原型は江戸時代中頃には誕生していました。


山中油店
国登録有形文化財、景観重要建造物、歴史的風致形成建造物
上京区 下立売通智恵光院西入下丸屋町
江戸/1751-1829 木造平屋建、瓦葺、建築面積326㎡
下立売通に南面する間口9間の平屋建町家。切妻造,桟瓦葺で表裏に庇が付き,北に落棟が続いています。
正面にはバッタリ床几と蔀,出格子,飾り窓を設け,厨子2階に虫籠窓があります。
西半が通り土間,東半が2列の居室で,北奥に10畳座敷を配置。京町家の典型として貴重です。


























辰巳蔵
登録有形文化財
明治/1900/1971曳家 土蔵造平屋建、瓦葺、建築面積45㎡1棟
敷地の南東隅,主屋の東に建つ土蔵造平屋建。桁行4間半,梁間3間の南北棟で,切妻造,桟瓦葺です。
戸口は西面に設け,鉄板葺庇を付け、外壁は白漆喰塗で,腰を縦羽目板張としています。
小屋組は地棟に登梁を架ける。通りから庭越しに見せる妻壁が美しいです。









井上邸(旧森留)
景観重要建造物
上京区 今出川通七本松西入真盛町
上七軒の花街にあります。建物2階からの簾は花街独特のものです。





中村邸(旧中村万治郎邸)
国登録有形文化財、景観重要建造物、歴史的意匠建造物
上京区 室町通寺之内上る三丁目上柳原町
主屋 明治/1868-1911/1933改修 木造2階一部平屋建、瓦葺、建築面積151㎡1棟
街路に西面して間口3間半の表屋を建て,坪庭を介して間口6間の居住棟を並置する表屋造の町家です。
表屋の1階正面は右手に大戸,左手に出格子を設け,2階に虫籠窓があります。
居住棟は1・2階とも背面に8畳座敷と6畳次の間を設ける、京町家の好例です。





土蔵 
明治/1868-1911 土蔵造2階建、瓦葺、建築面積23㎡1棟
主屋の表屋の北に並ぶ土蔵造2階建です。方2間の規模で切妻屋根の平側を街路に見せています。
入口は東の坪庭に面して設け、外壁は白漆喰塗で,腰の下見板張は弁柄塗とし,1階に瓦葺庇が付いています。
街路側の1・2階に開いた窓が外観のアクセントとなっています。















生谷邸(生谷敬之助)
国登録有形文化財、景観重要建造物、歴史的意匠建造物
上京区 室町通鞍馬口下る二丁目竹園町
明治/1868-1911 木造2階一部平屋建、瓦葺、建築面積151㎡1棟
街路に東面する2階建町家です。間口4間の切妻造平入で,北側に間口3間の平屋建が付いています。
1階正面は出格子で飾り,2階は土壁に虫籠窓を開いています。
内部は南側を通り土間とし,2階背面側に座敷10畳と次の間7畳半を設けています。
烏丸通から入る街路のアイストップになっています。













木村邸(木村不動産鑑定事務所)
景観重要建造物
上京区 中立売通黒門東入役人町









山本邸(仁風庵)
国登録有形文化財、景観重要建造物、歴史的風致形成建造物
上京区 中立売通西洞院西入三丁町
2011年国登録文化財指定。洋風応接を備えた近代和風建築です。
昭和前/1940頃 正門 木造、瓦葺、間口1.8m、塀 木造、瓦葺、延長19m1棟
敷地南側の正面に建ち,正門は間口一間の木造で切妻造,桟瓦葺とし,両引格子戸を入れ,袖壁を付け,正面東西に高塀を設けています。
高塀は腰板上部を中塗仕上げとし,目板瓦葺としています。高塀西端より主屋玄関まで庭塀を延ばしています。
敷地正面の落ち着きある景観を形成。
大塀造りで享保年間(1700年代)創業の山本仁商店の住宅兼ゲストハウスとして1940年頃に建てられた京町屋です。
現在「謡講・声で聞く能の世界」などを開催しています。




















三上邸
景観重要建造物
上京区 油小路通上長者町下る亀屋町






各種建造物指定

国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。