筋トレをやる上で無視できないのは、筋肉の維持増大に関与するテストステロンの働きだという。
テストステロンは、その名も懐かしい男性ホルモンの一種、これが不足しては、筋肉は劣化の一途を辿るしかない。男性は高齢になっても微量ながらテストステロンの産生があり、下半身の筋トレがそれを促すと聞いて、顔色を変えてスロースクワットに熱中する老人が増えているらしい?
男性は50歳を超える頃からテストステロンの分泌が衰え始め、筋肉量の減少が始まる。
元々女性に比べて筋肉の量が多いから、筋肉量減少のダメージが大きい。糖尿病などの発症要因とも関係することがわかっている。女性の骨粗鬆症に匹敵する、ホルモン要因の健康障害である
テストステロンは、女性のエストロゲンのようにある年齢で分泌が殆んどゼロに近くなることはないという。細々でも何とか男性性を保つ程度に分泌は続くらしい。それが男性の更年期に重い障害が出にくい理由のようだが、これはこれでまた別の困った問題がある。
すべての老人男性は、好むと好まざるとにかかわらず、テストステロンゆえに〈狒々爺い〉になる宿命を負っている。
「バカを言うな!知性の塊のこのオレが、狒々化するはずがない!」というご仁は、日頃の世情観察と内省が足りない。日々のテレビ報道や三面記事を賑わしているのは、好色老人の破廉恥な行為である。
昔は、ホルモンの分泌が旺んな若い男性の性犯罪が危険だったが、今は元気な老人がより危険な存在だ。盗撮などの性犯罪は遥かに若者を凌ぐ。若者は狒々化することなどない。社会の変化や情報テクノロジーの発達に伴うアラカン老人の狒々化現象が問題なのである。
女性はこの点潔くできていて、狒々化しない。見切りの良いエストロゲンのお陰である。テストステロンは往生際が悪いのである。
しからば、男性が狒々化するのを防ぐにはどうしたら好いか?
僅かに分泌されるテストステロンを、筋肉の増量に充て使い切ってしまうのが適当かと思う。筋トレでテストステロンを消耗させることこそ、老人男性を狒々化から救う??
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