雨と風で、今年は駄目かと思っていたが、幸い晴れ日に恵まれ、1年ぶりに会うことができた町内の桜。樹齢は5、60年ぐらいかと思う。
初めて見つけたのは数年前のことだった。
台地が佐鳴湖に落ちる斜面を、巻くように上る坂道の中途の谷側に生えていた。道を登り始めてふと目を挙げたらソメイヨシノが2、3本、盛大に花を着け咲いていた。
道を隔てた山側の斜面には、より樹齢の高そうなヤマザクラが1本、枝を拡げていた。まるでソメイヨシノを監督するように・・・
どの樹も斜面に枝を差し掛け伸ばし、花叢が坂道に覆いかぶさらんばかりだった。
以来毎春、通る人も観る人も少ないこの場の桜を愛でに、自宅から坂を2つ登って会いに来ていた。
ヤマザクラは昨年中に伐られたものか、あの大樹が跡形もなく消えていた。
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