運命は人の幸・不幸に大きな影響を与える。人の運は、最終的に皆平等であると考えるのが、確率からいうと正しいだろう。それが事実かどうかを、データで示すことができないのだから、そう考えても矛盾はない。
好い運命を願い、悪い運命を避けようと希うのは、運命の女神の裁量を否定するものである。その人間の越権行為は運命の女神に歓迎されるものではないだろう。
八百万の神々に無病息災やご利益を祈ることは、運命の女神の存在と役割を否定し、延いては造物主の存在そのものを認めていないことである。
運命に甘んずる心は、自然に身を委ねることである。自然を畏み畏れることは人間に生まれながら身についたものと思う。過剰な医療依存などは、自己過信がその遠因だろう。
畏み畏れて悲運を耐え忍び、運命が好転するのを待つのは、無力な人間の習性である。好いものねだりは、運命の女神が最も嫌うところのものではないかと思う。現実を見ていると、女神は無欲な者に微笑むようだ。願わず祈らず畏れることこそ、人のあるべき姿かと思う。
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