気温が高くなるにしたがって、時間の進みが早まるように感じられる。桜に始まる花々が、次々と盛りを迎え、野も山も瑞々しい緑に模様替えすると、行楽への意欲はいやがうえにも増して、個人生活はイベントの目白押しとなる。
1つが終わればまた次が現れ停滞することがない。結果として瞬く間に、春は駆け抜けてしまう。
農家では苗床の整備に始まり、田植えを終えるまでは仕事に追われる。
漁業でも、魚が産卵を前に活発に採餌するこの季節、居着きの魚も回遊魚も活動範囲を増し、出漁は日増しに増える。
春は凡ゆる生物が活発化するとき、自然界に生命力が溢れる時だ。生命体は、太陽の光量の変化で、ホルモンをコントロールしているという。
秋以来、低下していたホルモン分泌量が上向くこの短い期間、若きは言うに及ばず、老いも大いに外に出て、陽光をたっぷり浴びたい。
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