タリバン戦闘員の〈祝砲〉で多数の死傷者
前々から、世界中の反政府組織のゲリラや不正規軍が、勝利を祝って空に向け滅多やたらと実弾を撃つ光景を見る度に、それらの弾丸の行方が気になって仕方なかった。やはり被害者は出ていたのだ。
自動小銃で空に弾丸をばら撒けば、それぞれの弾丸が放物線を描いて発射点地点から比較的近い地上に降り注ぐ。ターゲットは無くても迫撃弾と化す。住民は無差別銃撃に晒されるに等しい。
祝砲なら空包であるべきだが、戦場でその用意などあるはずがない。
弾丸の散布密度は低くても、人口密集地帯なら市民の誰かに当たる危険がある。
その偶然性に兵士の想像力が及ばなくなること、それが戦争の怖さだ。
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