モクレンの花とコブシの花は、相前後して咲く。同じモクレン科モクレン属の花で、萼片が3枚花弁は6枚で花びらが成り立っている。 前者は白、後者は紅紫色でシモクレン(紫モクレン)というのが標準名とされているらしい。並木にはハクモクレン、庭にはシモクレンが植えられることが多い。
コブシ
私はどちらかと言うと、コブシの方が好きだ。理由はコブシが白くて花弁が薄いから。花弁が薄いのは、花の魅力の大きな要素である。
シモクレンの花は厚手の萼片3枚と花弁6枚が重なり、その紅紫色の花色もあって、何故か江戸城大奥の上級奥女中お局様を連想させる。コブシは中級奥女中といったところか・・・
大奥三千人とは、旗本八万騎と並ぶ誇張だろうが、器量好しが多かったであろうことは間違いないだろう。一堂に会せば、華麗この上ない景色だったろう。
桜の季節とはいえ、我ながら莫迦莫迦しい連想をするものである。今だに女性を花に見立てる悪い癖が抜けていない。今日日「○子さんはトルコギキョウみたいだなぁ」などと云えば、ハラスメントと指弾されるかもしれない。
シモクレン
ハクモクレン
コブシ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます