言葉を知らない。
もちろん、知らない街。
でも、ツアーではこの日自由行動の日になっている。
朝食後、
ガイドブックをにらめっこ。
添乗員さんから教えてもらった最寄りの駅から、
なんとか行きに乗り、数個目の駅で降り、かんとか行きに乗り換えると、
ルーブル美術館へ行けるようだ、
そこまで行くと、オルセー美術館にも行ける。
両者はセーヌ川を挟んでいる。
そんなことをメモし、結局は11時過ぎてからホテルを出発。
おなかが減らないように、
また、カフェに入っても、注文することに自信もないので、
スーパーでサンドイッチと飲み物を買いこむ。
これが昼食。
正解だった。美術館内のカフェも、すごく混んでたから。
昨日、チケットの買い方を教えてもらってはいたが、
実際に買うとなるとやはり、とまどう。
でも、主婦のカンで買い込む。
改札を通ると、次はどのホームなのかを見るが、
読めない地名なので、間違えないようにスペルを確認した。
無事ルーブル最寄りの駅までたどり着いた。
ここまで来ると、
観光客が、すでに川の流れのようにずっと続くので、
ルーブルには迷うことなく着いた。
入場口に、並ぶ人ごみを見ると、
そこに並ぶ気にはならなくて、
外回りだけ見て、お終い。
ここは、フェルメールの絵があるはずなんだけど。
大昔、フェルメールの手紙を読む少女(女?)を、実物を東京で見たことがあって、
すごく感激して、それ以来フェルメール好きなのだ。
とにかく、凄い人数がならんでいるのだ。
田舎もんで、気が短いので入館は無理である。
ルーブルを通り抜け、
セーヌ河を渡り、オルセー美術館へ行く。
ここも、並んでる。
どちらにも入らないんじゃあ、情けないので、
ここで、並ぶ。1時間待ちだった。
日本人があまり見えない。
と思い周りを見回したら、若い日本人女性も並んでいた。
ちょっとばかり、ほっとする。
お話をすることができて、仙台からやってきたと言ってた。
彼女は、パリは初めてではある、しかし、私と違って言葉が大丈夫だ。
一緒に、入館できた。
中も、人だらけ。
ルノアール、ゴーギャン、シスレー、ゴッホ、ロダン、
一生分の絵、彫刻を見た気がする。
来た道を戻り、駅に向かう。
同じく歩いたはずなのに、駅が一向に現れない。
どうしたものか、ホテルのビジネスカードを持っているので、
これを見せて、タクシーで帰るか?
そのうち、添乗員さんがくれた資料のなかで、蛍光ペンでチェックしているところへ来た。
じゃあ、
駅はこっちかなと言う想像ができたので、
そちらへ行ったら、ビンゴ。
ほっとした。
あとは、朝と逆のメトロに乗り込んで、ホテルにたどり着く。
つづく