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日本が満州国を建国した時の理念であり、五族は日本人・漢人・朝鮮人・満洲人・蒙古人を指す。
これに対し五族共和は、中華民国北京政府が掲げていた漢族、満州族、蒙古族、回(現在の回族ではなくウイグル族など新疆のイスラム系諸民族を指す)およびチベット族の五民族の協調を謳ったスローガン。
このような民族保護とも呼べる政策は第二次世界大戦後の中華人民共和国の建国により脆くも消え去ってしまう。
一国二制度が本来は中華民国の実効支配下にある旧台湾省、旧福建省(金門・馬祖)を中国に併合するための構想であることからもわかる通り民族の一本化は建国からの念願であったのだろう。
寧ろ中国の歴史書では五族協和を掲げる満州国を捏造された傀儡国とし、偽満洲国とすることからも、漢民族一択の同化政策は建国以前からのものであったのかも知れない。
その意味に於いて現在のチベット、ウイグル、モンゴルへ対する同化政策は傀儡と批判していた満州国の政策の正反対の行為であり、中国にとって世界からジェノサイドと批判されることは当時の満州よりも深刻な課題だろう。
とは言え満州国が消滅してしまった現在五族共和の精神が残像しているのは台湾しかない。
世界の視線はジェノサイドと共に台湾の独立を懇願するものと同義として注がれる必要があるのだろう。
台湾加油である。
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