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侵攻(invasion)とは、
ある国家・武装勢力が別の国家・武装勢力に対して攻撃を仕掛けて、その領土・勢力圏を侵す行為
目的を問わず相手方勢力・領域を攻撃する行動
侵略(aggression)とは、
国際法上、ある国家・武装勢力が別の国家・武装勢力に対して、自衛ではなく、一方的にその主権・領土や独立を侵すことを意味する。相手の主権・政治的独立を奪う目的の有無に注目した用語
となりますが、明確な違いがあります。第一次世界大戦後の1928年のパリ不戦条約によって侵略戦争が禁止されました。
つまり、侵略戦争は違法、犯罪行為ということです。
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埼玉大名誉教授、長谷川三千子氏は、侵略という語は「戦争の勝者が敗者に対して自らの要求を正当化するために負わせる罪」であるとし、負けた側が侵略戦争で戦争犯罪国、勝った側が自衛戦争となる法ではなく力によっての支配を肯定し、敵対関係を継続させる概念だと正論で述べておられます。
要するに当時の戦勝国が日本に対して行ったのが自衛戦争で、日本もまた自衛戦争で対抗したのです。その結果が日本の戦争は侵略戦争で戦争犯罪となってしまった訳です。
日本がこの「侵略」を未だに使う限り、戦争責任者は戦争犯罪人であることと、かつて戦争犯罪国であったと世界に向かって発信し続けているということなのです。
ここに慰安婦や南京事件などの「侵略」的要素を新鮮なままに保つ「偽りの過去」がいつ迄も日本の戦争への反省と謝罪の保冷剤として機能しているのです。
高須先生が三ヶ根山の殉国七士廟に良く参拝されますが、ここに眠る7人の(A級戦犯)戦争責任者は戦争犯罪者ではない、侵略戦争ではなかったと口では言われませんが、私にはそう聞こえるのです。
日本人自らが反省の意味で使う「侵略戦争と植民地支配」はそろそろ使うのを辞める時期が来ているのです。
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