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未だに日本国憲法を無効と叫ぶ人達を散見する。ただ、私も心情的には理解したいものの無効論者に対する世間的な視線は冷ややかでしかない。
現実的にその多くは旧憲法の改正手続きに則り速やかに新たな自主憲法の制定とする石原慎太郎案を空想しているのであろうが覚束ないのが現状だろう。
國體に反していないことが則ち憲法の連続性を担保していると見ることができる。
無効論の核心は天皇主権から国民主権へと主権の移譲があったとすることであろう。
しかしながら主権の存する国民の総意で天皇が成立する一条は正に國體が護持されたことを示しているのである。
難しい話はこのくらいにして、本題であるパンツに置き換えて考えてみよう。
日本は明治から昭和20年まで下着は綿の『ふんどし』であった。つまり、褌=大日本帝国憲法である。
GHQによる『トランクス』の草案を押し付けられたが、日本はそれを『ブリーフ』(日本国憲法)として制定したのだ。
つまり、無効論者は『ブリーフ』は無効宣言をしろと主張しているのだ。ここまでは情緒論として理解はできる。
しかし、『ブリーフ』を『ふんどし』に履き替えるのか新しい『Tバック』にするのかの言及はわからない。
70年以上も履き慣れた『ブリーフ』を国民の3分の2が『ふんどし』に賛同するのかが甚だ疑問である。
このように憲法改正にあたって無効論はかえって改正の障壁となるのである。
したがって、日本人は『ブリーフ』の素材を体に合ったものに少しづつ変えていくことが賢明な判断なのだ。
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