天皇陛下の靖国神社御親拝を希望する会会長

日本人の歴史認識は間違っています。皇紀2675年こんなに続いた国は世界の何処を探しても日本しかありません。

三島由紀夫英霊の聲

2015-01-09 20:30:35 | 歴史
一番に感じたのは三島の軟弱性です、それは良い意味で繊細な絹糸との表現が皆さんの印象と合致するかは甚だ疑問ですが、作品からその強靭な肉体美など微塵も感じることが終始ありません。

アオジロと幼少期に呼ばれていた三島の繊細で過敏な弱々しい核は凡人には見えないモノまで適確に言葉に変換し表現する能力を合わせ持ち、英霊の聲として吐き出しているのです。

226事件で自決した青年将校、神風特攻隊で敵艦に突入した隊員、彼等以外は知る術もない直前までの心情を実体験のように表現する力は魂レベルで同化したものだけが感じ取れ、こんな小説は三島しか書けないというのが率直な感想です。

『すめろぎは人間となりたまいし』
そしてラストの川崎君の死顔。
より天皇批判と捉えられがちですが、

三島は学習院を首席で卒業し天皇陛下より時計を賜っている、市ヶ谷での自決直前天皇陛下万歳を叫び果てた。

このことからも自身と英霊を同化させ天皇陛下の赤子であるとの意識、精神を誰よりも強く持っていたのでしょう。

それが226事件では『勝手に自殺せよ』
特攻隊員では『人間宣言』
を受け同化した魂が絶望したのでしょう。

赤子としての親『天皇陛下』に捨てられた絶望を感じたのだと思います。

それは三島自身終戦後の日本への絶望であり、世に蔓延る皇室への冷遇に対する絶望でもあるのでしょう。

現に戦後マスコミが作り上げた人間宣言、象徴天皇への視線、小野田寛郎氏が感じてブラジルへ渡った絶望感とも大きく重なると言えるでしょう。

今となっては靖国の英霊と天皇陛下だけが共有する絆を三島は探していたのだと思います。


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