明日からが大変なのです。安芸の国は、安芸門徒といい、浄土真宗本願寺派の中心的地帯なのです。それにお盆の特殊な風習として、墓前に盆燈篭なるものを供えます。昔は、夜灯を燈し、壮麗な情景でしたが火災が多発し、形式的に盆燈篭を飾るだけと成りました。
しかし、盆が済むと後片付けが大変なのです。この盆燈篭は、名前を記入して建てる為、誰が来たのか来なかったのか一目瞭然と成るので、親戚が皆して建てる為、出る塵の量が半端ではありません。昔は墓を管理する寺などが処分していましたが、現在では自分たちで処分しなければなりません。「ありがた迷惑」とはこのことのような昨今です。
新盆の墓には、純白の物が供えられます。ご無沙汰していても、行き来が無くなっても盆が来れば親戚の不幸が解るのです。
今もこの盆燈篭を生活の糧にしている方達がいるのも安芸の国の不思議の一つです。
今日ではコンビニでも売っています。