一番に思い付くのは、「アドバルーン」。 昭和三十年代までは、広島の空も「アドバルーン」が風になびいていた。 遠くからでも良く読める大きな字が書かれてあった。 その多くは、広島を代表する「福屋」と、後に岡山から進出して来た「天満屋」のアドバルーンだった気がする。 広島の中心地で、東西を貫く白島通りを挟んで、二つの百貨店がしのぎを削っていたが、「福屋」は、地元の大下一族が経営していた。 「フマキラー」から「学校経営」(中、高、大学)迄、広島の財閥であった。 後には「そごう」、「三越」と進出してきたが、其のころには、アドバルーンは見掛けなくなっていた。 航空機の飛行に邪魔になり始めたからだろう。 徐々に飛行機による遠出が庶民にも浸透してきたからであろう。 「アドバルーン」と同じころ、子供達を熱狂させたのが「飛行機」によるビラ播きだ。 ある種の宣伝ビラが飛行機から市内一円に巻かれる。 そのビラの中に当たりくじが有ったり、同じものを三枚集めると何かがもらえたり、時には地元新聞の「号外」がばらまかれた事があった。 土曜日の午後が多かったが、記憶がある。 そんな事を思い出していたら、ある歌を思い出した。 一番だけだが、 「空にゃ今日もアドバルーン、 さぞかいし会社で今頃は、 お忙しいと思うたに、 嗚呼其れなのに、其れなのにねえ、 怒るのは、怒るのは、当たり前でしょう。」 二番の歌詞の記憶はない。 なぜこれだけが、頭の中に有るのか考えていたら、学校帰りに上級生が、大声で歌いながら帰っていた光景を思い出した。 そんな時、確かに東の空には、「アドバルーン」が、風にそよいでいた。
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