藤森照幸的「心」(最年少被爆者、アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

新しい段階を迎えつつあるアスベスト問題

2012-02-11 00:08:20 | 社会・経済

アスベスト疾患について、宇土広大教授にレクチャーを受ける。参加者は、広島市議会議員1名、労働安全センター職員2名、それに私。アスベスト疾患と塵肺に関して、労災認定は国が厳しい基準を設けている。推定二千万人とされる、建設、造船労働者の労災を国が、その保障をする事になると、労災保険が破綻するからである。今の、年金と同じである。そこで、色々厳しい基準を設けて、被害者に対し出来るだけ、保障を避けようとしているのである。現在、アスベスト疾患の労災認定を求めて、係争中が2件、近々広島を中心に訴訟がされそうである。アスベスト疾患の患者の実態に合わない基準に対し、やっと法曹界がお神輿を上げ始めたようである。近々弁護士の先生たちによる勉強会が始められる。私も勉強会の一員としてこの訴訟に係わる事に成りそうだ。現在「健康管理手帳」(石綿)の取得者が、全国で約2万人と推定されている。それにしても少ないように思う。この三ヶ月で30人の「健康管理手帳」(石綿)取得者を手助けしたことからして、あまりにも社会に対し、この制度を広めようとしない行政の姿が、見え隠れする。その姿勢を正す為に、今年の新しい、「健康管理手帳」(石綿)取得者の広島での目標を百人と、心の中で決めている。何かしら、可能な数字に思える。数が揃うと、行政は警戒を始める。警戒が始まると、市民がそれを感じ運動が過激に成る。過激に成ると、裁判つまり、訴訟という事になる。どうもその段階に進みつつあるようだ。

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