我が家の庭もやっと春真っ盛り。
猿梨に蕾が付き、シランも今を盛りと咲き始た。
暫くは、原発や石綿から離れてリフレッシュするつもりであったが、ある自治体の議員より町内の小学校の石綿診断を依頼され、二日がかりで調査した。今日調査資料を提出する。
行政の姿勢として、2000年規制の5%クリアーしても、それ以前に建設された建物には大量の石綿含有建材が使用されている。その量は半端ではなく、天井、床、壁、屋根、ストーブ煙突にまで及ぶ。外壁にも使用されていることはあまり知らされていない。
コンクリート外壁も、石綿は使用されている。
一例として工事手順を記しておく。
コンクリート外壁にまず接着強度を上げる為に、シーラーと呼ばれる接着剤が塗布される。これに石綿が含有している。次にモルタルで仕上げるが、このモルタルに混和材が添加される。混和材の35%以上が石綿である。壁面の左官仕事が完了すると、その上に仕上げ塗装が施される。この塗装材料の中にも、耐候性能を向上させるため石綿を増粘材として使用している。通常タルクと呼ばれる、粉黛である。良質のものには石綿は混入していないが、塗装原料としてのタルクは品質にこだわることなく使用されている。特に安価なもの程よく、当然石綿が含有されている。2009年韓国製のタルクから石綿が検出され問題となった。使用されたのは、化粧品、歯磨き粉、ベビーパウダー等であったが、厚生労働省は回収を指示したが、回収された様には見えない。掛け声だけであったようである。