「卵を買いに」 小川 糸著 幻冬舎文庫
これは一年間の日記をエッセイ風にまとめたもの。
ご主人のことを(ペンギン)愛犬のことを(ゆりね)と呼んでいる。
勿論1冊の本になるのだから、読者のことも考えるのか、
クスッと笑えるユーモアがたっぷり。
就寝までの30分ほど読むのにはもってこいの一冊である。
記すべきは今、ロシアとウクライナとの戦禍まっただ中だが、
そのウクライナに近いラトビアへ取材のため、
行ったことが細かく記されていて興味深かった。
ラトビアの第2次世界大戦下、ロシア占領下での迫害
森と湖の多い小さな国、ラトビアは如何に美しいか、
歌と踊りと民族衣装と黒パンと代々受けつながれる編み物のミトンなど。
私も長い間日記をつけているが、最近は予定と結果に終わることが多い。
文章に綴ることが面倒になってしまったが、この本はエッセイなので
何処で読むのを止めてもかまわない気軽さがよい。
しばらくはベッドの側に置いて余韻を楽しむ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/9a/a4ed5b4788d9db3e2c69822922ca9fe6.jpg)
以前に比べると読書の時間がかなり少なくなっていますし、最近は暫く本に関する記事を投稿していませんでした。
そんな中で、やはりエッセイ集などは細切れの時間でも読めますのでいいですね。
私は今、時々、宮下奈都さんの「はじめからその話をすればよかった」を読んでいます。
400ページほどのエッセイですがたくさんの本の紹介、書評、自分の作品の説明など・・どこから読んでも読み易く面白いのです。
以前にもところどころを読みましたが、繰り返し読んでみたい一冊として持ち歩いています。
湿度が高くジメジメして気持ちが悪いので
エアコンをつけました。初めは冷房にして温度が下がったら除湿に切り替えると経済的にいいとのこと、TVで解説しておりました。
今夜も寝苦しそうですね。