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注目の『耳かき店員殺害事件』は、今日一審の判決が出た。
裁判員裁判初の死刑求刑ということでも注目されたけど
結果として『無期懲役』の判決が言い渡された。
これは当然予想された判決で、僕の予想通りでもありました。
もちろん、この事件が死刑に値しないって意味じゃありません。
”今の段階で、裁判員裁判では、死刑判決が出ないだろう”と思っただけです。
何故なら”一般人に死刑判断の重圧を背負わせるには、荷が重すぎる”から。
もしこの判決が死刑であったなら、参加した裁判員は、その精神的重圧と一生闘うことになるのは間違いない。
特に今回のケースは、無期でもおかしくはない事件だからね。
僕は常々最初の死刑求刑裁判は、無期懲役になるだろうと思ってました。
こういうどっちに転んでもおかしくない事件だったらね。
多分裁判官は死刑でも相当だと思ってたはず。
しかし積極的に死刑にすべき事案かといえば、そうとも言い切れない。
一方的とはいえ、恋愛感情の絡んだ事件というのは、なかなか死刑にはなりにくい。
何故なら犯人側の心情も理解できてしまうから。
好きと嫌いってのは表裏一体だからね。
『かわいさ余って憎さ百倍』という諺もあるとおりね。
好きという気持ちが大きいほど、変化したときの憎しみも大きくなる。
そういう経験は、誰でもあるはず。
だからって殺していいって論理にはならないけどね。
犯人側の心情も理解できてしまうと、なかなか極刑にはなりにくいね。
それでも、そのうち死刑判決の出る裁判員裁判も当然出てきます。
それは”どう考えても死刑しか考えられない事件”ということだよね。
例えば『秋葉原無差別殺傷事件』のような凶悪事件。
これは逆に”無期懲役にする理由が見つからない”でしょ?
罪もない人が7人も死亡してるんだし。
理由も犯行動機も同情の余地がないからね。
残念ながらこれは裁判員裁判制度施行前の事件だから、従来の裁判で裁かれてるけど
裁判員裁判でも確実に死刑判決が出されたはず。
裁判所もね、裁判員裁判制度を本気で定着させたいのなら
どっちに転ぶか分からないような微妙な事件じゃなくて
確実に死刑判決が出る事件を早く俎上に上げるべき!
なぜなら、そこを避けてたんじゃ、本当の裁判員裁判が機能したとは言えないからね。
日本に死刑制度がある以上、そこはどうしたって避けて通るわけにはいかないでしょ?
だったら、早めに実績として死刑判決を出してしまうべきだと思う。
事なかれ主義の弱腰政府みたいに、面倒な事案を先送りしてたら
せっかくの制度が定着しないまま廃止になることにもなりかねない。
一般人が入ることで、今回のように被害者ではなく、裁判員の心情に配慮した(と僕は思ってるんだけど)判決が出るというデメリットもあるけれど
僕は国民心情が考慮されるというメリットの方が多いと思ってる。
ただどうだろうな、やっぱり一般人に量刑まで決めさせるというのは、無理がないと言えばウソになるね。
制度としては、アメリカのような、有罪無罪を決めるだけの陪審員制度の方が
現実的には有効な気がしないでもないけど。
ま、今回の判決は、裁判員制度を見つめ直す、いい機会だったかも知れないな。

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