流れのままに。

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その判決には意義がある。

2010-11-16 20:18:58 | Weblog

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いやあ、出ましたねぇ!死刑判決。

求刑2例目にして出たというのは、今後の裁判員裁判に与える影響も大きい。

これが前例になるからね。

逆に今回出なければ、今後も暫く出なかった可能性は高い。


まぁでも、この事件はどう考えたって、死刑以外考えられないからな。

例え裁判員全員が無期懲役を主張しても、裁判官は皆死刑判断したはず。

死刑にしない理由がないからね。

もしここで無期懲役判決を出せば、裁判員裁判無用論も出るはず。


裁判長は被告に控訴するよう勧めたらしいけど、何だろうね?

判決出しておきながら、裁判官が控訴しろって言うのは異例だよね。

もしかすると自分たちのために勧めたのかもな。

自分たちの死刑判断を、高裁や最高裁で支持して貰おうって腹なのかも。


この死刑判決は裁判員裁判で初めてのことだからね。

歴史的事実として大きな意味を持つ判断に、上のお墨付きが欲しかったんじゃない?

同時に裁判員の精神的負担も減らそうとしたとか。

この判決を支持する者が増えれば、責任もそれだけ分散するだろうし。


仲間が欲しかった可能性は高いね。

仲間というか共犯者というか。

多分自分たちだけで抱えるには責任が大きすぎたんだと思う。

これは僕の勝手な推測だけどね。まるっきり的外れでもないと思う。


何にしろ、これで今後の死刑判決が出やすくなったのは事実!

つまり裁判員裁判に、正式に死刑が選択肢として加わったってことだな。

死刑を出せって言ってる訳じゃなくて、法律で決められた量刑は等しく運用される可能性を持ってなきゃ、不公平でしょ?

僕はこれを機に『永山基準』なんていうものも、撤廃すべきだと思うけどね。


そもそも一つの事件の判決によって、全ての死刑判決が左右されるのは、おかしいと思うもの。

そんな拠り所を持たなければ判決を出せないなら、裁判官なんてするべきじゃない。

裁判官が死刑判決を出すことに、非常な重圧を感じるというのも理解できるけど

そんなことは裁判官を選択するときから分かってたことだよね。


だったら他人が出した判断に頼るべきじゃないでしょ!

裁判官というのは周囲の雑音に左右されずに、公正な判断をするべき仕事だから

判断材料として基準を持ってることは、その意義に反するんじゃないのかな?

過去の判例に左右されてるって事だからね。


加えて『永山基準』てのは、一般の人にも知られたものだから、裁判員も左右される恐れがある。

それじゃ裁判員裁判にした意味がないんだよね。

本来死刑ってのは被害者人数で論じるべきじゃなくて、事件の中味で判断されるべきでしょ?

だから早い内に『永山基準』は捨てるべきだと思う。


今回の裁判に参加した裁判員の人たちは、大きな負担を感じたようだけど

僕はこの国の法律と裁判制度を正しく運用した、とても意義のある判決だと思う。

まあ多分本音は「死刑にしない理由が、どうしても見当たらなかった」ってとこだろうけどね。

できれば死刑判決を回避したかったという、彼等の心情も理解できる。


それだけ重い判決を下すんだから、議論は尽くすべきだし、正しい判断材料が示されるべきだよね。

一般人に責務を負わすには重すぎるって議論は今後も続くだろうけど

やっぱり僕は社会的な常識を持ち込むことは、意義があるんだと思う。

国民が犯した犯罪を国民が裁くことは、裁判の本来の姿なのかも知れない。


ただ、素人ばかりなら正しい判断は難しいから、プロの裁判官が加わるっていうスタンスが正しいような気がする。

素人ばかりだと、感情に走りやすいでしょ?

同じ犯罪でも、嫌われ者は重い刑が科せられて、慕われてた人が軽くなるのは、法的常識では公平じゃないよね。

国民感情としては理解できるけど。


だからね、裁判員裁判というのは、裁判官が主導するべきではないのね。

あくまでも助言する立場を貫かなければならない。

もっと言うと、上から威圧的に言葉を発してはいけないってことだね。

それだけ裁判員の責任てのが重いってことでもあるんだけど。


まだまだ未成熟な部分が多い制度だけど

今回一つの山を越えたことで、一つ階段を上がったと思う。

















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