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肉食の系譜
Eofauna ギガノトサウルス

最近人気のPNSO の恐竜フィギュアの製造は大体Bignickであり、スペインのEofauna社も製造はBignickとある。とするとBignickがそんなに変なものを作るはずはないと思ったわけである。
この商品はアマゾンのレビューで酷評されていて、最悪お金のムダになるリスクも覚悟して購入した。が、確かに不満な点はあるが、そんなに悪くはなかった。アマゾンレビューでは、頭と首の接着が悪くすき間がある、口の中が赤一色、爪が丸いという指摘があった。しかし私のは、頭と首の接続には全く問題はなかった。下顎の付け根は少しすき間があるが、これは顎が開閉するギミックのためだから問題ない。口の中は確かに一様に赤いが、全身から見れば小さいのでそれほど気にならない。
私の不満は爪と歯である。爪は確かに先が丸い。意図的に丸めてあるのだろう。ただし両手が向かい合っているので、側面からは見えない。最も気になったのは歯で、下顎の歯は細かいので尖って見えるが、上顎の歯の先が丸いのが気になる。これは左右で差があって、左側の上顎の歯が尖っておらず、肉食恐竜としてはかなり減点対象と思う。右側は前方の小さい歯は尖っているが、大きい歯の先がやはり丸くなっている。
下顎の歯の細かさをみるとBignickとしては、もう少し尖らせる技術はもっていると思われる。つまり、Eofauna社の指示ではないか。個人的な想像だが、Eofauna社の恐竜フィギュアはこのギガノトが最初らしいので、サファリやシュライヒくらいの子供向けの商品にするのか、大人のコレクター向けにするのか、方針が定まっていなかったのかもしれない。この商品はPNSOのような箱に入っておらず、シュライヒなどと同じく足に安全性タグが巻き付いていることからも、そんな印象を持った。結果として、中途半端なものになったのではないか。惜しい製品である。
全体の造形、頸や太ももの前後のしわなどは非常に良い。また塗装も、顔の細かい縞模様も丁寧だし、肩から背中にかけての網目模様、尾のストライプも先端までしっかりできている。体の塗装はPNSOなみといってもいい。右側から全身を眺める分には、悪くないと思われた。
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