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PNSO ギガノトサウルスnew version


ジュラシック・ワールドの本家のPrime1 のギガノトサウルスは、あまりにも待ちくたびれて欲しい気持ちがなくなってきた。そうこうしているうちにNanmuが映画版のギガノトサウルスを出してきたようだ。そして、その間にPNSOは、学術的なメラクセス、ギガノトサウルス新版、マプサウルスをリリースしてきた。



ここでギガノトサウルスの模型の進化を振り返りつつ、最新版を紹介したい。シュライヒも持っているし幼体も持っているが、ここでは省略する。
 持っている人があまり多くないと思われる、ブリーランドのギガノトサウルス。これは渋谷の東急ハンズの模型売り場で、セール品として置いてあった。ブリーランドはごろっとした荒削りなところが特徴であるが、マンガ風の目が許せないので、大人の恐竜ファンは普通買わないだろう。これはアロサウルスの仲間であることはわかるが、なんだかわからなかった。アロサウルスかヤンチュアノサウルスか、その辺かと。いつか何かの資料として役立つかもと思って、買ったのである。




サファリ社のカーネギーシリーズのギガノトサウルス。これは確か、2010年の最古の恐竜展のときに、アマルガサウルスの近くの売り場で買った。後肢と尻尾で3点立ちするが、机の上で放置すると一晩は安定するが、長期間は持たない。これはギガノトサウルスにしては体がスレンダーすぎる。顔は丈が高くて幅が狭い点はよくて、カルカロドントサウルス類としてはありそうで、サファリ社としてはまあまあの部類と当時思った。いかにもブラシで塗りました的な模様や、不規則な皮膚の凹凸もサファリ社と思えば。



Eofaunaのギガノトサウルス。これもネット上で酷評されていたので、買った人は多くないだろう。口の中が赤すぎる、手の爪、歯の先端が丸いなど、精密路線とおもちゃ路線の間で中途半端な製品に思えた。体の塗装は悪くないので惜しい。



そして以前紹介した、PNSOの旧版のギガノトサウルス。顔はカルカロやマプなどいくつかの種類を元に調整したらしく、従来のギガノトサウルスの復元頭骨とは異なるように見える。全体としては気に入っているが、問題点としてまっすぐ立たないことがある。足を台座にさして固定するのであるが、一応ちゃんと立った状態で体が傾いている。これは片足を持ち上げているので腰が傾くのはいいとして、頭もかなり傾いている。写真は斜め上から撮影して恐竜が真横のアングルということは、水平に対してかなり傾いているのである。これが心残りであった。




そしてジュラシック・ワールドとメラクセスの発見を受けて、満を持してPNSOが出してきたのが新版である。最初これはメラクセス復元かなと思ったが、それだけではなく色々な情報をふまえているようだ。DinosDragonsという方の動画で解説されている。この方によると今回の改訂で、頭骨については2、3の変化が見られるという。一つは上顎骨から頰骨、方形頰骨までの上顎のラインが、まっすぐに近いこと。昔のカーネギーの顔は頰骨のところでガクッと段差があった。Eofaunaもそうなっている。どうも一部の復元骨格がそうなっていたらしい。今回、メラクセスなど他のカルカロドントサウルス類に合わせて、まっすぐに近いラインとなっている。DinosDragonsさんは従来、なぜ頰骨に段差があったのかわからないと言っているが、アロサウルス・フラギリスの影響ではないだろうか。
あとは目の前方のpreorbital region が短いと言っているが、よくわからない。涙骨あたりのまっすぐな部分のことか。また吻の前端がよりblunt 、垂直に近いと言っている。これは、ホロタイプには前上顎骨はないが、別に見つかった前上顎骨があるのでその情報らしい。
 体については皮膚の質感が、細かく繊細になった。写真でもわかると思うがウロコが非常に細かくなり、首や太ももの前後のシワも極まっている。旧版のゴツゴツした感じも捨てがたいが、新版では繊細さのレベルがすごい。

こうして他のフィギュアと並べてみると、PNSOがいかに本気かがわかる。世界中の博物館に納入できるレベルを目指している。結論からいうと、PNSOの最新版だけ買えば良いだろう。
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