6月3日の日曜日、午後から久しぶりに西宮浜にある新西宮ヨットハーバーに出かけた。近くの商業施設によって、買い物をした帰りに、散歩がてらに、間もなくやってくるだろう梅雨の季節になる前に、夏向きの写真を撮っておこうという考えで、行ってみたのだ。ここは、自宅から30分ほどのところにあり、毎年初夏のころに訪れる、私のお気に入りの撮影場所である。この日は、天候もよく、波も穏やかな日だったので、多くのヨットやクルーザーがすでに出港してしまっていたようで、桟橋がかなり空いていた。ゆったりとした波の来る海面を、たくさんのクラゲが漂っていた。防波堤の上には、一羽のウミウが、たたずんでいて、じっと海のほうを見つめていた。その視線の先の防波堤近くを、ディンギーと呼ばれる、小型ヨットの群れが通り過ぎていく。
新西宮ヨットハーバーの西端からは、隣の芦屋マリーナに今年の春から開業しているリゾートホテル/SPAの、『芦屋ベイサイド俱楽部』の建物と、その前を横切るヨットやクルーザーが織りなす、美しく爽快な景観を、楽しむことができる。
新西宮ヨットハーバーのクラブハウス内のレストラン『フリアンティーズ』で、遅いランチを夫婦で取った。ここのヨットハーバーに面したオープンテラスでは、ペットと共に、食事をとることもできる。私たちのテーブルの隣の床では、可愛らしいミニチュア・ダックスフンドが、おとなしく座って、ご主人様の食事が終わるのを、じっと待っていた。