いやあ、たまげたたまげた。なんと“キオスク”にレジが鎮座していたのである。本日、私は某JR駅のホームにある“キオスク”の前でうろうろと雑誌(の表紙)を見ていた。私は活字中毒者であり、もちろん鞄の中には3冊ほどの文庫が入っているのだが、それらは電車の中で読むもので、ホームで読むのはもったいないのだ。“キオスク”には雑誌や新聞が売るほどあり、それらの表紙を彩る大量の興味深い活字にどうしても目がいってしまう。と、そのうちサラリーマンが雑誌を買おうと店員のおばさんに手渡した。するとおばさんは雑誌を裏返し、POSのスキャナー(コンビニでおなじみの「ピッ」というやつです)をあてるではないか。で、その先を見ると売場中央の、これまでは釣り銭が整理してあった場所に、いかにも場違いな大きさのレジがどーんと鎮座していたのだ。しかもそれらはまだ導入されたばかりで、おばさんはやり方がよくわからないらしく、「あれっ」「どうだっけ」と言いつつ、隣のおばさんに聞きながら3度目のスキャンで、ようやく作業(販売)を終了したのだった。サラリーマンが雑誌を手渡してから1分近くはかかっただろうか・・・。ちょっと前まで“キオスク”には大抵、職人的なおばさんがおり、一度に数人の客をそれぞれ瞬間的にさばいていたり、常連客が何を買っていくのか(タバコの銘柄など)を記憶し、お釣りを持って待っている人さえいたのだ。数年前、ホームにコンビニ風の売店ができたときから危惧していたのだが、なんと買い物のしにくくなったことか・・・。恐らく“キオスク”の売り上げ効率は相当落ち込んでいるのはないだろうか。職人芸の復活を望む。
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