●若手女性ミュージシャンに感心。
ふああ、時の過ぎるのは早いものであっという間に3月も半ばとなり、
季節はようやく春の兆しが見えてきた。
そんなある日、地元吉祥寺の老舗ジャズクラブ、
サムタイムで行われたライブを見に出かけた。
こちらはオープンから40年ほどの店で、
当初は友達の彼女がバイトをしていた。
最近はたまにランチをいただきに行くだけだが、
店内は40年前と何も変わっておらず、
しぶ〜い雰囲気を醸し出していて落ち着くのだ。
サムタイムで頻繁にライブが行われているいわゆるモダンジャズは、
聴くことあってもライブに行くことは滅多にないのだが、
この日のアーティストはフィリップ・ウーというアジア系のキーボーディストで、
かつてはスティービー・ワンダーやメイズというソウルバンドのバックを務めた人物。
しかも吉祥寺ジャズフェス企画部の、JAZZ FOR EVERYBODYという、
ジャズを一般に広めようという意図の日だったため、
チャージが500円という破格値により、こりゃあ行くしかないな、となった訳。
まずは同志2名と居酒屋で前飲み。
ほろ酔いになったところでサムタイムに移動。
すると地下に降りる階段には未予約の客が10名ほど並んでいたが、
こちらは予約済みなのでその横を降りて入店。
店内はすでに9割方埋まっていたがステージ後方の席を確保することができた。
ミュージシャンが登場すると、フィリップの他は全て日本人で、
しかも、ギタリストを除いたサックス、ベース、ドラムは若い女性だった。
あれれ、大丈夫かな。
で、演奏スタート。
オープニングはややジャズっぽいR&Bだったが、
若い女性たちということで心配していた演奏は全く問題なく、
むしろ彼女たちの素晴らしさを味わうことになった。
その後は黒人のボーカルが登場して、ソウルあり、ブルースあり、
一時間半じっくり楽しむことができたし、彼女たちは様々なリズムをものともせず、
全てをそつなくこなしていった。
やるなあ。
後で彼女らをネット検索してみたら、年齢はまさに若いけれど、
毎日のようにライブをこなしている売れっ子だということが判明。
そりゃあうまい訳だわ。