お役所の月刊広報誌の原稿もほぼ入れて、ひと息ついてビールを飲んで、仕切り直してからほったらかしになっていた他の仕事に取り掛かろうかという、まさにそのとき、霞ヶ関からお呼びがかかりました。もう夜7時半を回っていたのに、です。
編集長の有里子さんに「もう私、ビール、飲んじゃったよ」と言うと「私だって飲んじゃったよ~」と言う。じゃあ、これは行けない理由にはならないな。行かねばならないわけですね、校了も迫っているし。スタッフ全員に招集がかかり、ばたばたと用意をして一路霞ヶ関へ。
地下鉄のダイヤが乱れていて、集合時間の9時に間に合いそうにないので、編集長に電話をかけると「今、先方から電話があって、担当者に急用が入ったから会合開始時間が30分遅れるってさ」って、「ええ~っ!」でしたよ。急な時間変更はこれで3度目。
で、9時半から5月号に関する最終的な要望をあれやこれや告げられて(重大な問題ではなかったので一同胸をなで下ろしながら)、結局私が家に帰ったのは深夜12時を過ぎていました。
家に帰って「やれやれ」とソファに腰かけると、何かが刺さった。何?と思ってソファを確認すると、なんとタッパーがバキバキに壊されて散乱していたのでした。こういうことをするのは、クリしかいない。何のタッパーだったけ?
削った鰹節が入れていたタッパーでした。調理台の届かぬところに置いたはずだったのに、根性で伸び上がってくわえ落としたものと思われます。ソファの上をよ~く見ると、鰹節も舞い散っておりました。クリはよく腹いせにこのようなことをしでかします。急にバタバタと出かけて行ってしまったことに納得できなかったようです。
以前は帰宅するとバナナのヘタだけが2本転がっていたことがありました。皮はどうした、皮は! 皮まで食べてしまうとは…。「そんなひもじい思いはさせてないでしょ!」と怒鳴ってやったけど、2本のバナナを3頭でいったいどうやって食べたのだろうと考えたら、おかしくなっちゃって、それ以上怒れなくなってしまった。分け合って食べたの? それともクリだけがこっそり食べたの? 不在時にビデオで録画しておきたくなるような出来事でした。