こんにゃく芋の産地として全国一を誇る群馬県下仁田町に取材に行った。そこで初めてこんにゃく芋畑を見た。知らなかった、これがこんにゃく芋畑だったなんて。
こんにゃく芋は一人前になるまで3年かかるという。
春、こんにゃく芋の種芋を植えると新しい芋ができ、そこから地下茎が伸びて、秋、小さなこんにゃく芋ができる。これを生子(きご)というそうだ。それを収穫して貯蔵し、次の春にまた植え付ける。
そして、秋に収穫して貯蔵。さらに次の春に植え付け、秋に収穫したものがやっと出荷できるというのだ。
種芋を植えてから3~4年目でやっと出荷だなんて、こんにゃく芋が植付けから収穫・貯蔵と、こんなに手間がかかる作物だとは思わなかった。
しかもこんにゃく芋は低温に弱くて腐りやすいため、収穫から植付けまでの保管がとても難しいらしい。
こうして、こんにゃく芋の栽培が思いのほか大変なことを知った。こんにゃくを何となく重視してこなかったことを芋畑に詫びたのであった。
そして、お詫びかたがた取材の帰りに、重量感たっぷりのぶりんぶりんした、まあるい手作りこんにゃくを買って帰ったのである。煮物にしたら、歯ごたえがあり、とても美味でした。