小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

クリの靴

2013-02-08 | 犬&猫との暮らし

 クリの後肢はくにゃくにゃである。神経が圧迫され、足を踏ん張ったり、きちんと歩いたりする信号が脳から伝達されないのか、伝わってもそれが脳に伝達されないのか、分からないけれど、いわゆる脊髄神経の障害によって、たびたびナックリング歩行が見られるようになった。

 長く立っていられず、人の正座のような妙ちくりんな格好で座りこんでしまうことがある。
       

 不自然な格好で腱を痛めるのはよろしくないので、こういうときは、すぐに正しい足位置に戻してやっています。ナックリングするので、前肢の爪も後肢の爪も変なところが削れるし、頻繁によろけたり、つまずいたりするので、クリにも歩行介助ベストが必要になり、ブナより小さいサイズを購入したのだった。

 1月の下旬、散歩中に左後肢を砂利道に引っ掛けて爪を割り、ひどく出血したことがあった。爪の中の血管を傷つけるとけっこう出血し、なかなか止まらないものだ。そのときクイックストップも持っていなかったので、車に戻ってすぐにウエットティッシュで拭き、圧迫止血を試みたのだけど、なかなか血が止まらない。

 ステロイドを飲ませているので免疫力が低下しているだろうから、何が怖いって傷の化膿が怖い。おまけに血液凝固防止剤を注射しているから、大きな出血は怖い。まあ、爪の出血くらいなら問題はないだろうけど、化膿させたら大変だ。

 帰りにドラッグストアで消毒ガーゼを買い求め、すぐに患部を消毒し、帰宅して慌ててクイックストップで止血した。一度血は止まったけれど、爪は随分割れていて、翌日もちょっと外を歩かせたら出血したので、家に引き返したのだった。

 せっかく少ししっかり歩く生活を取り戻してきたのに、これで歩かせないでいると早くに歩けなくなってしまう。それは避けたいと思ったので、足を保護する方法を考えた結果、靴を履かせることを思い付き、さっそく買いに行ったのだった。

 ちょうど実家に行く用があったので、兄嫁さんにそのことを話すと、近くで売っているペットショップを探してくれ、帰りに東京ミッドタウンの中にあるペットショップでドッグブーツを買った。サイズはXlで1足(2個)で3,400円程度。

                  

 クリの足に合わせてネオプレン部分をカットして丈を調節。着用させたらイヤがりもせず、誠に調子いい。傷を保護することができて、散歩もこなせ、傷が治るまでとても重宝したのでした。

       

 それから散歩用のリュックサックには消毒ガーゼ、クイックストップ、ドッグブーツが常備されるようになりました。

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クリに毎晩皮下注射

2013-02-08 | 犬&猫との暮らし

 振り返ってみると、ブナが眼を患い、徘徊がひどくなるに伴ってクリの下痢や嘔吐が続いたので、ブナの状態がクリにも負担になっていたのだろうと思われた。

 寝ているのに目の見えないブナに踏みつけられ、糞尿の館の隅で自分は踏まないようにじっとしているなど、クリだってブナの変化を受け入れるのに頑張っていただろうと思う。

 ブナが亡くなってから徐々にクリの食欲が落ち、その週末に酒井先生に診せたときには、クリはずっと立っていることができず、伏せをしたままだったのだ。先生が触診すると、肝臓の周辺に何かまた腫れ物があり、私はまたしても頭を殴られる思いをしたのでした。

 そのせいで胃が圧迫されて吐いたり、食欲が落ちた可能性もある。そうか、精神的なものだけではなかったのか。歯が悪く、固いフードは拒否するので、レトルトや缶詰に変えると下痢をするし、試行錯誤の毎日だった。

 腫れはリンパ腫の疑いも捨てきれないという。リンパ腫は良性ということはないので、つまり悪性リンパ腫ということになり、先生と今後の治療の方法を検討した結果、リンパ腫ならステロイドの投与で小さくなる可能性があるので、取りあえずステロイドを注射することになった。
 腫瘍がある周辺は血管が圧迫され、血栓症を引き起こしやすいので、血栓症予防も必要であることから、今後は私が血液凝固阻止剤を皮下に注射することになった。

       
       太い注射針で薬剤をシリンジに注入し、細い注射針
       に変え、クリの皮下に打ってやる。針もシリンジも
       当然使い捨て。医療廃棄物として先生に渡している


 ステロイドの副作用として免疫力の低下が挙げられるため、いろいろ気を使わなくてはいけないのだけど、取りあえずステロイドの効用として椎間板ヘルニアや骨棘による神経圧迫からくる痛みは多少軽減でき、食欲も促進されるという。痛みもなく歩け、食欲があれば、元気は取り戻せる。

 けれど、ステロイドの投与によって肝臓周辺の腫れ物が小さくなることはなかった。悪性リンパ腫ではないかもしれないけれど、腫れ物は変わりなくあるわけで、当初は毎日3錠飲ませていたプレドニン(ステロイド)を今は一日置きに1錠半飲ませている。
 幸いここ2年以上、クリはてんかんの発作を起こしていないので、抗てんかん薬をを1日2錠(最初は4錠から始まり、数年前に3錠に減らせた)にできたことは、唯一明るい話題です。


 そして、夜には私が血栓症予防薬を皮下(狂犬病予防接種で先生が多が注射打つ部位、首筋辺り)に注射をしてやっている。その辺りが一番痛くないらしいのだ。深酒をして手元が狂うと危ないので、皮下注射を終えるまで晩酌もほどほどにしているのであります。 

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