カヤは耳も非常に汚れた状態でうちに来た。洗浄液を入れてしばらくすると、真っ黒い耳垢が耳の周辺の毛にこびりつく。長毛の犬は初めて飼うので、どうも勝手が分からない。耳の中にも毛が生えているのだが、トリマーさんはA・コッカーの耳の中の毛をカンシで抜いてしまうらしい。
手足の裏の毛もまた伸びてきたので、顔周りの毛も刈るつもりでバリカンをかけた。以前、トリマーさんのところでトリミング研修を受けたことがあるので、どんな具合にカットをしていくかは分からないでもない。ショーカットはできないけれど、すっきりさせることくらいはできる。これまで使っていたものは電源コード着きのバリカンだったので、コードレスで使えセラミックの刃のバリカンを1個新調した。
カヤはバリカンには慣れている。放っておけば被毛が伸び放題になってしまうから、ブリーダーのところにいた頃はトリミングはしてもらっていたのだろう。
耳の穴の周辺にもバリカンをかけ、足裏だけでなく肛門周りにもバリカンをかけ、全体的に短く刈ったのだけど、トリミング台を出すのが面倒だったので、床で適当に刈っていたら、カヤは動き回るし、左右非対称なザク切り状態になってしまった。一見すると何の犬種だか分からないかも……。A・コッカーを愛好する飼い主さんが見たら悲鳴をあげることだろう。
さかい動物病院では患者に限り予約制でトリミンをしてくれるので、おなかの傷もすっかり癒えて、おなかの毛も多少伸びてきたら、一度ちゃんとプロのトリマーさんにお願いしようと思っている。
涼しくなったら散歩の練習をさせるつもりだけど、当分、人目に触れることはなさそうだから、それまで私の素人カットで我慢してもらおう。