小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

「クマのプーさん展」へ行ってきたお話

2019-04-03 | つぶやき
3月下旬に、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されている
「クマのプーさん展」(~4月14日)を見に行った。



アーネスト・ハワード・シェパードが描いたプーさんの原画を
世界で最も多く所蔵している
英国のヴィクトリア・アンド・アルバート(V&A)博物館から
そのコレクションがやってくるとあって、
昨年の11月23日から前売券の販売を開始していた。

私はV&A直輸入のピンバッチ付前売券を購入。
そのピンバッチがこちら。
プーとコブタの関係は本当にステキだ。



ディズニー・キャラクターの絵より、
私はやはりシェパードの絵のほうが好きだなあ。

『MOE』3月号でもプーさんを特集していたし、
先に見に行った兄嫁さんからもかなりの人出だったと聞いていたので、
平日の開館まもなく到着したのだけど、
館内にはすでに老若男女の長い行列ができていて、
のろのろと進みながら、原画や展示物を見ることに……。

プーさんって、こんなに人気があったのか。
翻訳した石井桃子さんの偉大さも、改めて実感。

下の写真は、
求龍堂から刊行されていた世界の文学写真紀行シリーズの中の1冊で、
1993年8月に発行された初版本。



25年も前に買ったものなので、背表紙の色焼けしてしまっている。

原画や舞台となったイギリスの風景写真が
ふんだんに掲載されているだけでなく、
作者のアラン・サレクサンダー・ミルンの素顔や挿絵を描いたシェパード、
息子クリストファー・ロビンとの関係が、丁寧に綴られている保存版だ。

プーさんをはじめ、仲間たちの愛すべきキャラクターには、
ミルンの才能をうかがわせるけれど、
ミルンは自分が児童書の作者であることを、あまり歓迎していなかったようだし、
妻やクリストファー・ロビン、シェパードとの関係も
何かぎくしゃくとした、柔らかさのないものだったみたい。

本名で登場するクリストファー・ロビンは、プーさんと並び、
世界中で知られる物語の主人公になってしまったことが、
彼の人生の足かせになったともいわれています。

そのことは『クマのプーさんと魔法の森へ』にも書いてあり、
『グッバイ・クリストファー・ロビン』からも読み取れる。



ミルンやクリストファー・ロビンの現実は、厳しかったかもしれないけれど、
やっぱりプーの世界はウィットに富んでいて、素晴らしい。

日本で初めてコミックス化された角川書店発行の
『くまのプーさん』は、疲れた頭にオススメ。
笑えるし、ううんと感心する言葉が満載です。


   
コメント
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