五能線に乗れるというツアーの旅を初めて申し込みました。
東京駅7時56分発のはやぶさに乗り北上駅で降りて、男鹿半島の寒風山まで150分バスに乗ります。
42人全員参加のツアーで、バスは満席でした。西仙北SAでトイレ休憩、青色の空です。
やっとバスが寒風山を登り始めると白い花がたくさん見えました。
山ユリの群生地だそうです。丁度花咲く良い時に来たと思います。 西仙北
男鹿・南秋地区のどこからも見える寒風山の頂上は海をバックに360度の風景が見え素敵でした。
1804年には山頂に八尺の九輪の石塔があり菅江真澄が絵を描いていますが、1810年の男鹿大地震によって崩壊しています。
菅江真澄はこの地震を滝川村で経験し、大地震前後の詳細な状況を『牡鹿の寒かぜ』に記録に残しています。
こんな穏やかな丘陵地帯の噴火に驚きです。下の右端の写真は寒風山頂上傍のカルデラです。
それと菅江真澄について、江戸後期の旅行家、博物学者で、旅先の各地の土地の民族習慣、風土、宗教から自作の詩歌まで数多くの記録を残しています。
たまたま私の母の実家のある三河国渥美郡の出身だった為、興味を持ち調べました。私も旅は好きです。
芝生に覆われた山肌と、近隣に障害物がないことから、パラグライダーが盛んに行われています。
丁度パラグライダーが仲間の居る所に戻って来て着陸しました。
真山神社
次に秋田杉がうっそうと生い茂る真山(しんざん)の山腹に鎮座している真山神社に行きました。
ツアーで行くと住職さんの案内がありました。さすがツアーの旅ですね。
なまはげゆかりの地で毎年2月に「なまはげ柴灯まつり」があります。
飾っているなまはげの顔が怖そうにこちらを見ています。
大きな「丸木舟」は何かパワーがありそうな力を感じました。
木々にに覆われた階段を登ると五社殿があり色々まつられていました。
真山神社の隣接した光飯寺跡に慈覚大師が植えたと伝えられている榧(かや)の木があります。
樹齢約1100年、根元の周囲4m、根の広がり北へ28m、樹高約7mある見事な古木です。
下に降りて「男鹿真山伝承館(なまはげ館)」に入りました。
なまはげは毎年大晦日の晩に男鹿半島のほぼ全域で行われています。
伝承館では真山地区のなまはげ習俗を体験できました。
今お正月のなまはげの風習をやっている所は半分以下になっているそうです。
男鹿半島の人口も減り、訪問先である子供がいる世帯が少子化により減少しています。寂しい気がしますが。
この日に泊まった男鹿観光ホテルのすぐそばの男鹿交流会館 五風でなまはげ太鼓「恩荷(おんが)」の演奏を聞きました。
結成して10何年の若い人たちの太鼓で、迫力がありました。
夕食を食べて温泉に入って、あわてて近くの会場まで行き演奏を聞きました。
すごく迫力のある演奏でした。その演奏の人達のなまはげの人形を買って帰りました。
恩荷 千秋工房
上右の写真で彫っている人の作品