4 マーチ「クローバー グラウンド」(鹿島康奨)
変ホ長調(Es-dur)の明るいマーチです。タイトルの通り、緑がぴったりです。学校の門を出ると、安間川の土手にびっしりとクローバーのじゅうたんが敷かれている季節を思い出しますね。ついつい四葉を探してしまいます。
楽譜のほうを見ると、大編成のマーチです。やはり音がたくさんある印象です。いつも思うのですが、曲のスタートに前打音がある場合は、『国民の象徴』や『美中の美』のように、管楽器全員で「タラリラン!」とやるといいのですが、この曲のようにスネアドラムだげだと、演奏者にとってはとても難しいですので、合奏で前打音の位置をよく話し合ったほうがイイと思いました。スネアドラム担当の演奏者は最初から緊張してしまいます。現役時代、こういう時は、僕は降りてました(笑)
Aから第一マーチスタートです。スコアを読んだ時には気が付かなかった(ないと決めつけて読んでいたのです、ゴメンナサイ)んですが、最初から対旋律があります。TSDT(1451)のフレーズですが、リズムは終止せず次のフレーズを呼びに行きますので、初見で演奏していると、「ん?おっとと、続きがあった💦」という気持ちになるので注意です。バスもリズムを聴きながら演奏していると「シーファシー、シラソ」と演奏してしまいそうになります。注意してください。
学生の場合は初見で2、3回のリハーサルで本番なんて言うことはないので慣れてしまえばオッケーですが、大人の場合はたくさん練習する時間がないので要注意ですね。
Bの前でお約束の16分音符が出てきますが、長い!慣れているものよりも一つ多いです。2ndFlの休符の効果、さすがに、パソコンのRキーを押し忘れたことはないと思いますが、おそらく、後半がハーモニーになるのに、音が下に飛びすぎるために隙間を開けてくれたのだと思います。それにしてもココはスネアドラム、木管グロッケンの16分音符、トロンボーンのタタターンで粒をそろえるのは、まさに課題曲。
Bに入ると、リーピート部というか、起承転結の「承」の部分です。楽器の数が増えるので、同じmpでも、個々で調整が必要なのも課題曲ならではですね。19から対旋律は変わるんですね。暗譜しにくいかもしれません。
Cが第二マーチというか、「転」なのも課題曲スタイルです。この曲の特徴なのでしょうか、くれぐれも、スクールバンドあるあるの、バスドラムを新入生初心者に担当させて、「これなら何とかなるでしょ?」的な扱いだと、3拍目のアクセントと、相棒である低音群のメロディーのアクセント関係をうまく調整出来ないと思います。少なくとも僕には無理。シンバルは低音群側についていってしまい、バスドラム孤独なんだもの。寂しくて泣いちゃう・・・
2小節目、ここでも終止すると思ったらもう一つ付け加えられています。「ジャンジャン!」ではなく、「タリラリタン!」と行きますのでアーティキュレーションも含めて、結構いい加減に演奏してしまう中学生に困らされる予感です。旋律は「シッファファー」ですが、「シッソソー」と演奏したくなるのはなぜでしょうか?
Dは難しいです。はい。テンポが変わらないように「テンポがもたもたするんだ!しっかり指揮みろ!!」と怒りまくる指揮者ですが、先生の手が遅くなって、見れば見るほど遅くなるパターンですね(笑)子どもにとっても大人にとっても課題曲です。
Eが「結」。やっとトランペットもこのテーマを演奏させてもらえます。強弱記号がパートによって様々ですが、ここは合奏でバランスをとりましょう。パート譜レベルで意味の通り「強く」「やや強く」「やや弱く」を個々にやったのではバランスが取れないと思います。また、対旋律はここでも違ったフレーズになっています。主旋律のアーティキュレーションも違いを出してありますし、このことはスコアの解説にも触れられているので、バンドによって違うと思いますが、ちょうどよいところを見つけ出しましょう。Fの1小節前のスネアドラムも孤独。
Fで転調トリオを予測するのが恒例の課題曲ですが、ブリッジです。新しい。
そしてAsからDesへ転調してトリオに入ります。フォルテで演奏すると、トロンボーン1st、飛び出ます、バランスとホルン1stとの音程でケンカしないように。ホルン、ppまでデクレッシェンドしなさいってことでしょうか?あまり見たことのない表現です、こういう風に書けばたしかにどの程度弱くするかわかりますね。ウインドチャイムのstrumも英和辞典でないと載っていないと思います。
出ました、バッテリー、足回りなしのマーチです。ここでも「遅くなるんだよ!」と先生に怒られる場所ですので、予想して心の準備をしておきましょう。トライアングルの付点が恥ずかしい・・・なぜなら片手でやるとpのストレスと先生のプレッシャーでプルプルしちゃって僕には無理。スタンドに吊って両手でやります、自分だったら。
テナーサックスとバリトンサックスも旋律だ!新しい。小編成(少人数)のバンドが演奏する場合の秘策は・・・
Hで対旋律が入ります。ユーフォニウムは音が高いので中1~2には無理。主旋律はとにかくユニゾン。音程のみならず歌いまわしやバランスも含めて、調和をとるためにはかなりの練習が必要です。セクション練習の課題曲です。スネアドラムはもう僕、ビビッちゃいます。締めのティンパニーも、デスノート、いやdesの音をポンポンと、途中から何度も小さな音で耳に当てて迫りくる緊張感と戦っている映像が思い浮かびます。全部経験的な話で根拠はありませんし、上手なみなさんのバンドならそんなことはないかもしれませんが・・・
IでFに戻ります。ブリッジに戻るのはスーザスタイルですが、それはトリオの後です。なんだか新鮮です。FとIのどちらを先に書いたのか気になりますね。全日本の会報のエッセイでも、トリオから書き始めたとあったようななかったような・・・
ブリッジからrit.してグランドマーチ~と思ったら。。。。おお、このパターンか。んーん、前にもあったような・・・ああ、コレでしたね。『そよ風のマーチ』のほうが好きだったな~と思ったことを思い出しました(笑)もちろん演奏は札幌白石高校。
Lで終止部、一気に駆け抜けます。クラリネットに最後の試練が待っています。フルートオーボエにはこの試練は与えられませんでした、ラッキー池田。スコア解説にあるようにシロフォンのマレット選択はホールでやりましょう。ここから最後まで、ダイナミクスバランスとるの、難しいなあ~。55人(高校以上)だったら、適宜減らすという手もありますが、中編成の中学校では難しいかもしれません。
変ホ長調(Es-dur)の明るいマーチです。タイトルの通り、緑がぴったりです。学校の門を出ると、安間川の土手にびっしりとクローバーのじゅうたんが敷かれている季節を思い出しますね。ついつい四葉を探してしまいます。
楽譜のほうを見ると、大編成のマーチです。やはり音がたくさんある印象です。いつも思うのですが、曲のスタートに前打音がある場合は、『国民の象徴』や『美中の美』のように、管楽器全員で「タラリラン!」とやるといいのですが、この曲のようにスネアドラムだげだと、演奏者にとってはとても難しいですので、合奏で前打音の位置をよく話し合ったほうがイイと思いました。スネアドラム担当の演奏者は最初から緊張してしまいます。現役時代、こういう時は、僕は降りてました(笑)
Aから第一マーチスタートです。スコアを読んだ時には気が付かなかった(ないと決めつけて読んでいたのです、ゴメンナサイ)んですが、最初から対旋律があります。TSDT(1451)のフレーズですが、リズムは終止せず次のフレーズを呼びに行きますので、初見で演奏していると、「ん?おっとと、続きがあった💦」という気持ちになるので注意です。バスもリズムを聴きながら演奏していると「シーファシー、シラソ」と演奏してしまいそうになります。注意してください。
学生の場合は初見で2、3回のリハーサルで本番なんて言うことはないので慣れてしまえばオッケーですが、大人の場合はたくさん練習する時間がないので要注意ですね。
Bの前でお約束の16分音符が出てきますが、長い!慣れているものよりも一つ多いです。2ndFlの休符の効果、さすがに、パソコンのRキーを押し忘れたことはないと思いますが、おそらく、後半がハーモニーになるのに、音が下に飛びすぎるために隙間を開けてくれたのだと思います。それにしてもココはスネアドラム、木管グロッケンの16分音符、トロンボーンのタタターンで粒をそろえるのは、まさに課題曲。
Bに入ると、リーピート部というか、起承転結の「承」の部分です。楽器の数が増えるので、同じmpでも、個々で調整が必要なのも課題曲ならではですね。19から対旋律は変わるんですね。暗譜しにくいかもしれません。
Cが第二マーチというか、「転」なのも課題曲スタイルです。この曲の特徴なのでしょうか、くれぐれも、スクールバンドあるあるの、バスドラムを新入生初心者に担当させて、「これなら何とかなるでしょ?」的な扱いだと、3拍目のアクセントと、相棒である低音群のメロディーのアクセント関係をうまく調整出来ないと思います。少なくとも僕には無理。シンバルは低音群側についていってしまい、バスドラム孤独なんだもの。寂しくて泣いちゃう・・・
2小節目、ここでも終止すると思ったらもう一つ付け加えられています。「ジャンジャン!」ではなく、「タリラリタン!」と行きますのでアーティキュレーションも含めて、結構いい加減に演奏してしまう中学生に困らされる予感です。旋律は「シッファファー」ですが、「シッソソー」と演奏したくなるのはなぜでしょうか?
Dは難しいです。はい。テンポが変わらないように「テンポがもたもたするんだ!しっかり指揮みろ!!」と怒りまくる指揮者ですが、先生の手が遅くなって、見れば見るほど遅くなるパターンですね(笑)子どもにとっても大人にとっても課題曲です。
Eが「結」。やっとトランペットもこのテーマを演奏させてもらえます。強弱記号がパートによって様々ですが、ここは合奏でバランスをとりましょう。パート譜レベルで意味の通り「強く」「やや強く」「やや弱く」を個々にやったのではバランスが取れないと思います。また、対旋律はここでも違ったフレーズになっています。主旋律のアーティキュレーションも違いを出してありますし、このことはスコアの解説にも触れられているので、バンドによって違うと思いますが、ちょうどよいところを見つけ出しましょう。Fの1小節前のスネアドラムも孤独。
Fで転調トリオを予測するのが恒例の課題曲ですが、ブリッジです。新しい。
そしてAsからDesへ転調してトリオに入ります。フォルテで演奏すると、トロンボーン1st、飛び出ます、バランスとホルン1stとの音程でケンカしないように。ホルン、ppまでデクレッシェンドしなさいってことでしょうか?あまり見たことのない表現です、こういう風に書けばたしかにどの程度弱くするかわかりますね。ウインドチャイムのstrumも英和辞典でないと載っていないと思います。
出ました、バッテリー、足回りなしのマーチです。ここでも「遅くなるんだよ!」と先生に怒られる場所ですので、予想して心の準備をしておきましょう。トライアングルの付点が恥ずかしい・・・なぜなら片手でやるとpのストレスと先生のプレッシャーでプルプルしちゃって僕には無理。スタンドに吊って両手でやります、自分だったら。
テナーサックスとバリトンサックスも旋律だ!新しい。小編成(少人数)のバンドが演奏する場合の秘策は・・・
Hで対旋律が入ります。ユーフォニウムは音が高いので中1~2には無理。主旋律はとにかくユニゾン。音程のみならず歌いまわしやバランスも含めて、調和をとるためにはかなりの練習が必要です。セクション練習の課題曲です。スネアドラムはもう僕、ビビッちゃいます。締めのティンパニーも、デスノート、いやdesの音をポンポンと、途中から何度も小さな音で耳に当てて迫りくる緊張感と戦っている映像が思い浮かびます。全部経験的な話で根拠はありませんし、上手なみなさんのバンドならそんなことはないかもしれませんが・・・
IでFに戻ります。ブリッジに戻るのはスーザスタイルですが、それはトリオの後です。なんだか新鮮です。FとIのどちらを先に書いたのか気になりますね。全日本の会報のエッセイでも、トリオから書き始めたとあったようななかったような・・・
ブリッジからrit.してグランドマーチ~と思ったら。。。。おお、このパターンか。んーん、前にもあったような・・・ああ、コレでしたね。『そよ風のマーチ』のほうが好きだったな~と思ったことを思い出しました(笑)もちろん演奏は札幌白石高校。
Lで終止部、一気に駆け抜けます。クラリネットに最後の試練が待っています。フルートオーボエにはこの試練は与えられませんでした、ラッキー池田。スコア解説にあるようにシロフォンのマレット選択はホールでやりましょう。ここから最後まで、ダイナミクスバランスとるの、難しいなあ~。55人(高校以上)だったら、適宜減らすという手もありますが、中編成の中学校では難しいかもしれません。