東日本大震災が発生してから、あと3日で1年を迎えます。
新聞やテレビでは連日のように特集が組まれていて、それらを目にするたびに、これまでの1年が非常に短かったと感じます。
今日の苫小牧民報の記事で見たんですが「震災寄付は5,200億円」との見出しで、寄付、ボランティア、職員の派遣による支援が「被災地の復旧、復興の足掛かりとなった。」と書かれていました。
そんな中で、昨日、道社協の広報誌「明るい社会(春号)」で、「199日間の軌跡」というかっこいいタイトルで、道内社協職員が派遣された「被災地社協支援活動」を振り返る特集が組まれていました。
うちの苫小牧市社協からも4名岩手県宮古市に派遣しましたが、この特集記事を読んでいて、道内の社協職員仲間の言葉に共感しました。
この特集記事は、派遣された道内社協職員の座談会の内容をまとめたものですが、その中の旭川市社協のMさんと、被災地の宮古市社協Wさんの話が、災害対策を見据えた地域における社協活動の核心を突いていると感じました。
「明るい社会春号」の6ページから引用します。
●旭川市社協 M氏
災害時のマニュアルや仕組みを作ることよりも、普段からの住民同士の繋がりが大事だということを道民に伝えていっても良いのではないでしょうか。
旭川市社協でも「今は平和で何も感じないけれども、実は地区のみなさんが通常やっている見守りサロンは、絶対に災害時に役立つ。簡単にできることで、近所の人と話をすること。これが何より大切だから。」という話をしています。
~中 略~
●宮古市社協W氏
やはり通常の地域福祉活動がいかに大事かというところに繋がると思うんです。避難所には、普段サロンをやっているボランティアの方がサロンの方の見守りをして歩いたという例が数々あります。通常業務がきちんとできていない時に、災害にそれを活かせるかというと、それは厳しいと思います。いかに通常の地域福祉活動が大事かというところを訴えていただきたいです。
仰るとおりだと思います。
日常のつながりが大事ですね。いざというときに、これが非常に重要だと思います。
今年度から苫小牧市社協でもふれあいサロン活動を推進していますので、その辺から地域のつながりを広めるきっかけづくりが出来るかなと思っています。
話題になっている「孤立死」の問題でも、日頃のつきあいが無かったことが原因ですし、災害時となればもっと大事です。ちょっと考えれば当たり前のことなんですが、なかなかそうはならないんですよね~。
社協の出番だね!(さっく)