とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

ホウレンソウ発芽

2019年03月21日 | 日記
3月10日に播いた西洋ホウレンソウが発芽しました。今年度最初に発芽した野菜です。同時に播いたレタスはまだ芽が出ていなかったので、やはりホウレンソウの方が耐寒性が一段高いようです。

14日程かかると予想していましたが、播種から11日経過後の発芽でした。3日早いことからして、播種日をもう少し繰り上げても問題無さそうです。雑草よりも早く発芽したので、2月中に播いておいて好きな時に出て来てもらうという方法もアリかもしれません。

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冬眠明け

2019年03月20日 | 日記
今朝は僅かに氷点下でしたが、そこからぐんぐん気温が上がり20℃近い陽気に。暖かいを通り越して暑いくらいで、冬眠していた虫達がにわかに動き始めました。テントウムシ、ミツバチ、タテハチョウなど。
地温も15℃を超えたので、10日に播いたレタスやホウレンソウがもうそろそろ芽を出すかもしれません。このところ強い陽射しが続き、土が乾き過ぎているので、明日の雨に期待がかかります。



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彼岸の入り

2019年03月18日 | 日記
昨朝マイナス7℃。今朝マイナス6℃。
本格的な春はまだ先ですが、日中の暖かさに誘われて羽虫が飛び始めました。先週からムクドリの群れがしきりに畑へ飛来するようになり、そろそろカエルも冬眠から覚める頃かと思います。


ブタクサやカナムグラなどの雑草は既に発芽しており、先週のマイナス9℃の冷え込みを難なく乗り切りました。ホウレンソウは、カナムグラによく似た種および子葉の形状を持つので、雑草と同タイミングで発芽させられるのではないかと考えていますが、今年は新規畝立作業に時間を費やしてしまったため、結局、月初の播種ができませんでした。来年こそは試してみたいと思います。
<ブタクサの芽>

<カナムグラの芽>

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黒土形成の鍵 土壌団粒

2019年03月12日 | 日記
雨上がりから丸一日経過した、本日午後。畝表面が乾き始めました。
畝の理想的な水持ちは、日中に陽射しで表土2㎝程が乾いて白くなり、夜間は地下水上昇により湿って真っ黒になる、という状態です。夜間も真っ白に乾いてしまう畝では、水不足で種が発芽しません。逆に、日中でも真っ黒に湿っている畝では、種が呼吸できないためやはり発芽不良となります。


畝に近付いてみると、程良い大きさの土壌団粒によって表土が構成されているのが分かりました。


土壌団粒は、単なる鉱物粒子(砂・シルト・粘土)の集合体ではなく、生物由来の有機物質(枯草分解によって生じた腐植物質、植物根や微生物が放出した粘性物質など)が接着剤となって鉱物粒子同士を団結させたものです。

粘土は、ミネラルを運ぶ地下水の作用だけでも形成されます。しかし、土壌団粒に取り込まれていない粘土は、雨水が作用すると簡単に崩壊してコロイド(泥水)となり、畝から溶脱(地下に沈降または畝間に流出)してしまいます。有機物質の介在により雨水への抵抗性を獲得した土壌団粒は「耐水性団粒」と呼ばれます。畝間の敷草下では、枯草分解の進行に伴って耐水性団粒が形成されてゆきます。
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水持ちと水はけのバランス

2019年03月11日 | 日記
昨日は日没後から雨が降り出し、本日昼前まで降り続きました。雨上がりに畑へ行ったところ、道具小屋前の窪地に大きな水溜まりができていました。


同時刻、昨日レタスの種を蒔いた畝の様子。畝間に水がだぶつくこともなく、良好な水はけ具合です。降雨時に水溜まりができるような重粘土質土壌では、根の呼吸が阻害される上、嫌気性微生物の活動によって根腐れが発生しやすくなります。


しかし、水はけが良過ぎるのもまた問題で、砂質土壌では、雨水がすぐに排水されて土壌に保持されないため、水不足により作物が育ちません。また、砂質土壌には、養分保持力が低いという問題もあります。

一般的には、砂:粘土=6:4程度のバランスが良いと言われます(※シルトを考慮した土性三角図では、砂:シルト:粘土=5:3:2程度となる「植壌土」)。粘土が6割を超えるような土壌は、畑ではなく水田であり、粘土多目を好むタマネギでも、粘土5割程度にとどめるのが適正であるようです。
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