思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

ウッドペインティング

2005年05月31日 | Weblog
同じ旅行のツアー客に偶然会社の先輩が混じっていた。
会話したことがない先輩だが、気づいたみたいで声をかけてきた。○○です、***さんでしょ。
勤務中は何となく好かんやつだ、と思っていたのでできれば避けたかった。
彼は同じく同僚だった友人と参加していた。

話していると、彼は退職後にエジプトの壁画とか絵文字を木の板に浮き彫りにして彩色する趣味が高じて、実際のものを見たくて旅行に参加したという。
最初は試行錯誤で、古代エジプトに魅せられて、図書館通いをして素材を集め回ったと言っていた。
気に入ったレリーフをコピーして、カーボンを敷いて木版に写し取り、浮し彫りにしたりして彩色するんだそうだ。
ペイントは油かアクリル絵の具かと思ったが、特殊なペンキを使っているそうだ。
仕上げもニスみたいなもんを塗るそうだ。

すっかり嵌ってしまって、何の木がいいか、色の混ぜ具合はどの程度がいいのかとか、今まで3年間それに掛かりきりで、自分流を追及してきたという。
最近は杉の木が気に入っているとか。
気に入ってもらった人にはそこそこの価格で売れたりもするようになったというから大したものだ。
最近は近所のおばさん集めて教室まで開いているという。

何でものめり込んで集中すれば、そこそこ物になるもんだなあと思った。
彼は昔絵画をやってたとかの絵心は皆無だったそうだ。

確かに古代エジプトの象形文字とか石壁に彫られたり描かれたりしているレリーフは色彩も魅力的で人を惹き付けるものがある。
私もやってみたいと思った。
試しに材料を送るからやってみろといわれたが、教えてもらうのも癪だし、やるんなら自分流で開拓してみたいと思った。

ず~っと気になったこと

2005年05月31日 | Weblog
旅行中ず~っと気になったことがあった。
白髪の老人と娘か孫かと思われるカップルが1組いた。同じ姓で同じ部屋に宿泊する。

旅行期間中、なんとなく憚られて直接立ち入ったことは話したりできないが、少しずつ情報が集まってきて分かってくる。
最初、その爺さんはルクソールのホテルに飾ってあるピアノをみて、弾きたいと連れの若い女性に話しかけていた。すぐに女性はフロントに走っていって弾いていいかどうか確認してきた。
爺さんが弾き始めた。
変な爺さんだと思って見ていたが、なかなかの腕前と見た。そして右側に立っていた女性も一緒に同じピアノの高い音程の方を弾きはじめて見事に調和した。
二人で仲良く暫く弾いていた。
普通じゃないな~と思った。

観光バスの中でも、同じボトルの水を飲みまわしたりしているから二人は夫婦だよ、と女房が言う。親子なら娘さんは父親とか祖父とかと同じボトルを回し飲みしたりは絶対しないそうだ。

結局彼らは夫婦だった。
爺さんは72歳、名古屋の大学でピアノを教えているという。多分音楽関係の大学で名誉教授かなんかなんだろう。
女性は、エジプトを出るとき出国ビザを書いている最中に生年月日を見てしまったので、1960年生まれ45歳とわかった。
卓球の愛ちゃん顔の少女顔だ。日光が嫌いらしく旅行中はつば広の深い帽子にサングラス、腕は黒の長い手袋で二の腕まで覆っていた。
顔に似合わぬ太い声で笑う。
自分の人生をしっかり歩み、後悔はしないというタイプの感じか。
いつもジーンズを履いていた。二人はいつも何となく艶めかしかった。
新婚ではないことは何となくわかる。かなりの年輪は刻んできた感じだ。
元はピアノ教授と生徒であったろうなと想像できる。
たぶん子供は居ない。彼女そのものがまだ少女のように穢れない感じである。

女房に言わせると
ピアニストの手は女性を喜ばせるのが上手だとどっかで読んだとか言ってた。
また、女は男ほど性欲に貪欲じゃないから、尊敬できて愛せる人と一緒なら年の差は関係ないよ、とも言う。

嫉妬のあまり、けしからん爺さんだとずっと思い続けた。



ナイルの賜

2005年05月31日 | Weblog
エジプトに行ってきた。
石造りの大神殿、ピラミッド、スフィンクス、石壁のレリーフ、感動するものが多かった。
暫く反芻してこの感動を何かの形に表現しよう。

食事は口に合わない。
日中は40度前後の暑さで、体調を崩した人も何人か居た。
女房はこの旅で3キロも体重が増えた~、と体重計の上で叫んでいた。