鍬ヶ崎の高台移転の問題点は、大きくいえば(1)高台移転候補地とその土地代・建物代の(2)移転経費である。いまだに進展がないという事はそのほかにもいろいろ問題点がある。これまでの事、これからの事、問題点を並べてみる。当ブログ前ページ、前々ページのようだと、復興どころではなく、本当に、鍬ヶ崎地区からの流出が止まらず人がいなくなる。がんばって高台移転を進め、たとえ縮小から始まっても鍬ヶ崎地区の経済復興を目指さなければならない。
(図クリック)国の高台移転のための法律「防災集団移転促進事業」のイメージ図=夜の海猫さんブログより抜粋。国のこの絵があまりに鍬ヶ崎に似ているのに驚く事と思う。因果関係があるのかどうか?
(1)移転先候補地の選定
鍬ヶ崎の場合、今現在でも移転候補地がどこなのかよく見えない。ひとつは宮古市の消極姿勢から、良い物件が掘り起こされていないから。どういう経過でどういう土地柄なのかの説明も説得もなく浄土ヶ浜県道沿線に小さい土地を一つだけ最初から最後まで守っている。
もうひとつは住民の方の消極性。役所に呼応して、住民は自分たちの未来の住宅地をイメージできないでいる。県道沿いの予定地もよいとも悪いとも判断できないでいる。官民で再び土地探しをゼロから始めねばならない。始めよう!
第三点目の欠陥は宮古や鍬ヶ崎人の杓子定規(しゃくしじょうぎ)思考。法律では「10戸以上または全世帯の半数…」等の聞きかじり解釈に お上品に悩まされている。どこの被災地でも、そんな事にはもうかまっていないのに… ほに…
(2)移転に伴う経費
他の市町村のやり方を少しは参考にするべきだ。分かっていないものが分かっている自治体に聞くのは恥ではない。とにかく経費の議論が不活性だ…
a、移転先の土地代
b、移転元の旧地の(市の)買取り値段
c、住宅建設の公的補助
d、その他の経費
(3)官民協同
官に期待してきたがもう官だけの手におえなくなった。(1)も(2)も官民協力、官民恊働で進めることになる。そうでなけれ進まないだろう
(4)職住分離の考え
例えば漁師は高台住宅からサラリーマンのように前浜や港に通うことになる。船が心配なら番屋に単身赴任して泊まり込んでがんばる必要がある。鍬ヶ崎の港や低地はほとんど昼の職場になる。夜の職場も地震には気をつけて…
(5)防災事業の勉強
他人(ひと)に聞く事をふくめて勉強なしには復興はない。高台移転なら上図にあるような基本的なものには目を通しておこう。…もっとも役人にも理解は容易ではないようだ。われわれも大きい文字くらいは読んでおこう。国土交通省の「防災集団移転促進事業」パンフレットはここにある。(夜の海猫ブログより)
ほか高台移転には水産庁の漁業集落防災機能強化事業もある。これら勉強も大事だがちゃんとした説明は役所から受けるしかない。役人、副市長、市長、市会議員など
(6)活動母体組織
町内会になるのか、職場組織になるのか、また若者グループになるのか、たくさんの大小の集まりが息をあわせ協力してもり立てていかなければならない。参加する人は高台移転するか、しないかは関係なく、オールかーさきでやっていく。
(7)その他
鍬ヶ崎の高台移転は大半の宮古市民にとっては関心がうすい、と心えるべし。