震災がれきの広域処理で地元の雇用
経済効果の横取りをする東京都
経済効果の横取りをする東京都
2012/05/19(土) ブログ<夕刊ももひで>より
「東京に搬出するのに1トン当たり処理費4万4千円に加え、
輸送費が1万5千円かかると知って考えこんだ」
「何しろ、県外搬出予定量は岩手が57万トン、宮城は344万トンにのぼるのだ。
地元処理分を含めて、経費は全額国費負担。国は2年でまず1兆円を用意
している。
環境省は『岩手はふだんの11年分、宮城は19年分ある。
目標の【3年以内の処理】には広域協力が不可欠』と説明する。
でも、リサイクルに回すなどしており、岩手でいえば処理が必要なのは
半分以下。しかも被災地も仮設炉などで能力を増強しており、
県外に頼む必要があるのはその一部だけだ。
3年にこだわらず、国費負担を1、2年延長すれば、県外に頼まなくても
処理できる計算だ」
「阪神大震災では3年以内に処理したが、都市部と同列に考えなくても
いいはずだ。『がれきの山をみることで被災者が傷つく』という説明も
聴くが、少なくとも私は現場でそういう人に会ったことがない。
岩手県の岩泉町長や田野畑村長は『ゆっくり地元で処理し、雇用や
経済に貢献してほしい』と私に話したが、現状では県が仕切り、首長の
意向を反映する余地はない」
「処理速度を上げるため、大手業者などによる巨大な分別プラントが
稼動している。これも期限を延ばせば、もっと地元が参入できるだろう」
伊藤智章(朝日新聞 岩手・宮古支局長)
※2012.5.19朝日新聞朝刊
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