右上の近鉄奈良駅が奈良の観光地の出発点になっている。左が北で京都方面である。
今回の佐保路三観音の古刹に○印をつけてみた。

不退寺の正式の名前は「不退転法輪寺」と言う。
山門横の標識の碑と本堂正面。素朴な庭である。


平城天皇の皇子・阿保親王の第5皇子在原業平が、聖観音像を安置して本尊とし、父阿保親王の菩提を弔った。
そして、仏法を信じる事に不退転の決意を表し「不退転法輪寺」と名付けたという。別名「業平寺」。

山門を入ると、真っ赤な紅葉が迎えてくれる。正面の建物は多宝塔で重要文化財になっている。業平の画像や所縁の品が収蔵され、5月28日の業平忌に開扉される。

石橋の業平橋に先に、業平の歌碑(ちはやぶる…)や供養塔がある。

「昔をとこありけり…」で始まる「伊勢物語」125の独立した話で出来ているが、それぞれは大変短い。歌物語であるので、想像力が広がる。
多宝塔の前にも歌碑がある。

「おほかたは つき(月)をもめ(愛)でじ これぞこの
つも(積)れば人の おい(老い)となるもの」
月見の席での一句である。(自分は、大方の人のように月を愛でる事はしない。月が何回も重なるたびに老いの道を進んでいるから)
彼、晩年の句だという。


この紅葉はあと何回見ることが出来るのかと、思いたくないですね。

風情のある佇まいですね
周りの山と庭の境目がハッキリしない感じが良いなぁ
観光バスが入り難い事もあるかも。
ひっそりとした空気が、辺りを包みます。
何かしらの決意を持って願をかけたくなる
名ですね。紅葉の庭はきれいです。
あと幾度..とありましたが、遠い先のこ
とは横に置きましてね、来年も来るぞぉ~
と言う決意をで..(笑)。
さて、こちら越後の今日は晴れ間もありました。
人間の作為がまだ少なかった時代の素直な世の中が現代人を招いている様な気がしますよ。
まだまだやりたい事が残っていますよ。お気遣い有難う。