白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

私妊婦なのですけど。。。

2007-10-03 14:29:08 | その他
妊娠8ヶ月も中盤を過ぎ、せり出したお腹は重くて邪魔で、少し歩くだけでひっひっふっふっ。
前かがみができないから、靴紐を結ぶのも一苦労、足の爪なんて切れやしない。
足はすぐにつるし、立っているだけでお腹は張るし腰が痛くなる。
「もういやだぁ~~、早くうみたぁ~~い」
といつも叫んでいる今日この頃。

こんなに大きなお腹を抱えているというのに、アメリカ人ときたら、「え?妊娠してるの?全然分からないね。今3ヶ月くらい?」
なぁんていうんだから、あきれてモノがいえな。

「お前ら太りすぎなんだよ!」

本当に、私をただのデブだと思っているのかどうかはしらないけれど、腹が立つことに、電車でいまだに誰も席を譲ってはくれない。

毎日電車に乗っているのに、席を譲ってもらったのはたった1度だけ。
「どうぞ」と声をかけてもらったことは1度以上あるけれど、私が妊婦だと気付いて声をかけてくれるのはいつも年配の女性。
そんな方から席を譲っていただくわけにはいきません。

私が「譲れ~!」っと言いたいのは、シルバーシートに座っている20~40歳の健康そうな男ども。
わざとそいつらの前に立って、お腹をさすってみたりするけれど、みんな完全に無視。
ゆ・る・せ・ん。

私が「アメリカ人は妊婦に対する思いやるがない!」っとプンプン怒っていたら、あるママ友達は「あらアメリカの方が席を譲ってくれると思ったけどねぇ。BARTに乗ったらすぐに席を譲ってもらってたよ」っとのこと。

どうやら、席を譲らないのはアメリカ人だからではなく、通勤時だからのようだ。

いつも立っているから、運良く席が取れたら人に言われるまでガンとして動かない。
みんな本や新聞雑誌を読んでいるか、寝ているから前に妊婦が立っても気付かない(ふりをしている)

くっそ~。

っと今日も、シルバーシートに座る30代くらいの男性の前に立っていた。
そしたら、お隣に立っている女性も妊婦さん。
たぶん私と同じ8ヶ月くらい。
妊婦2人が前に立っているというのに、堂々とシルバーシートに座る男ども、ゆるせん。

男どもに聞こえるように、わざと大きな声でその妊婦さんに声をかけてみた。
「あなたもおめでたですか? 予定日はいつ?」
「12月です」
「あら、私も。」

雑誌を読んで気付かぬふりをしている男どもも、目の前で妊婦が2人話しを始めれば、聞こえないふりまではできなかったのだろう、しぶしぶ一人が立つと、その隣に座っていた男も席を立った。

あの妊婦さんのおかげで今日はどうにか座ることができた。
しかし、この非常識で思いやりのないBART通勤者達との戦いはまだ続きそう。