山頭火の俳句。日経の夕刊の「人間山頭火を追う」の今日の句。
大山澄太の彌生書房「俳人山頭火の生涯」は心の書である。読めば読むほどなごむ。どんな本も、癒し系という点では、この本の右に出る本はない。
この本のなかで、浜口雄幸首相狙撃事件が出てくる。佐賀県嬉野の温泉街を托鉢しているとき、新聞で事件を知り、観音経を一心に詠む山頭火。
同じ時間、後の戦犯・首相で、外交官時代の広田弘毅は、奉天に向かう東京駅で、首相狙撃事件に出くわす。このシーン、城山三郎の小説「落日燃ゆ」に出てくる。
防府出身の山頭火と、博多出身の広田弘毅、実はほとんど同時代人で、生年も近い。ふたりとも、少年時代は神童で鳴らし、それぞれ、早稲田、東大と東京の大学に進んでいる。しかし、その後の人生は対照的だ。芸術に生きた山頭火と、仕事に生き、仕事に死んだ広田弘毅。
どちらが幸せだったというものではないのだろう。
すすきのひかりさえぎるものなし。まさに、人生山脈茫々である。
大山澄太の彌生書房「俳人山頭火の生涯」は心の書である。読めば読むほどなごむ。どんな本も、癒し系という点では、この本の右に出る本はない。
この本のなかで、浜口雄幸首相狙撃事件が出てくる。佐賀県嬉野の温泉街を托鉢しているとき、新聞で事件を知り、観音経を一心に詠む山頭火。
同じ時間、後の戦犯・首相で、外交官時代の広田弘毅は、奉天に向かう東京駅で、首相狙撃事件に出くわす。このシーン、城山三郎の小説「落日燃ゆ」に出てくる。
防府出身の山頭火と、博多出身の広田弘毅、実はほとんど同時代人で、生年も近い。ふたりとも、少年時代は神童で鳴らし、それぞれ、早稲田、東大と東京の大学に進んでいる。しかし、その後の人生は対照的だ。芸術に生きた山頭火と、仕事に生き、仕事に死んだ広田弘毅。
どちらが幸せだったというものではないのだろう。
すすきのひかりさえぎるものなし。まさに、人生山脈茫々である。