世界的金融恐慌がじわりと日本の金融、とりわけ地方の中小金融機関に波及しつつあるらしい。いわゆる貸しはがし貸し渋りがまた起きつつあるのだと。こういう動きはメガバンクなんぞにも次第に押し寄せてくるのだろうが、貸しはがしといえば、いまこそ珍銀行の出番ではないのか。
昨年から今年にかけて都民の血税を無駄に使い込んでなどと非難ゴウゴウであったが、もともとは、従来の金融機関が貸し渋る、将来性のある中小企業の資金繰りをサポートすることを目的に設立した珍銀行なのだから、いまこそ珍銀行の存在意義を発揮できる、最初で最後のビッグチャンスである。勝負しろ、石原。
とはいえ、金融検査の結果が出て、資本不足で貸出する体力も無くなっていて、いまから勝負に打って出るのは、ちとしんどいであろう。ここは珍銀行の看板で勝負するのはあきらめて新たな銀行を立ち上げるべきであろう。人員は珍銀行から優秀な社員を転籍させればよろしい。
新しい銀行の名前は「新々銀行東京」でもよいが、新銀行のコピーのミエミエなので首都銀行東京でいかがか。首都大学東京の学生から評判が良くないかもしれないが、やむをえまい。急げ、石原。やるならいましかねえ。
