まあやらないよりは、やったほうがよいのだろうが、何だかいまいちである。事業仕分け。文部科学省仕分けの藤原和博氏くらいなら許せるが、○ンホーやら枝○某やら、ただ単に、もったいないからやめろ、しかいわない。そんなことなら誰にだってできる。
歳出を抑えるのが目的なら、一律5%カットとかにすればよいのである。そういうことは趣旨が違うであろう。つまるところ、どの分野に資金を投資するか、ということであり、企業経営と同じである。国に即していえば、どういうふうに国家の将来観をみるかということである。大げさな言い方であるが、それが政治家としての欠くべからず資質である。
もうひとつは費用と投資の区別を厳密につけることである。無駄な公益団体に投下する赤字補填資金うん億円と、将来の見返りがわずかでも期待できる研究開発費のうん億円とは、そもそもまったく別のものである。
その見極めもできず、ただ単に日ごろ目立たない憂さ晴らしのように官僚を問い詰める姿は勇ましいが、そもそも仕分け人の人選が誤っていると仕分け作業自体が何の意味もなさないことになってしまう。