金曜日の晩。
スカパーで中継していたマリーンズ戦が早く終わったため、無作為にチャンネルを変えていたら、甲子園球場のタイガース対ジャイアンツ戦が長々と延長戦をやっていたので何気なく見ていました。
以前にも書きましたが、私はマリーンズファンになるずぅ~っと前、高校生までは熱狂的なG党で、ナゴヤ球場に通っては、まだ創世記の”応援団”という人達と一緒に夜中まで騒いでいた少年でした。
もうはるか20年以上も前のことです。。。
しかしながら、野球を全く見なくなった空白の年月を経て、今やパリーグファンになってしまった私にその頃のG党の名残は全くありません。
この試合もどちら贔屓という感覚は全くなく、中立の立場から見えてましたね。
試合と言えば、ものすごい試合で、延長12回表にジャイアンツが3点、その裏にタイガースが4点取ってサヨナラゲームという非常に面白い試合でした。
タイガースファンならずとも、野球ファンならば誰もが最後の場面は、手に汗握るような好ゲーム。
タイガースファンならば、後々まで記憶に残る大満足の試合だったでしょう。
しかしながら、ふと思ったこと。。。
甲子園のファンは12回の表、ジャイアンツに3点が入った時点でゾロゾロと帰途に。。。
満員であったスタンドに空席が目立つようになっていました。
その裏のタイガースの大逆転劇を見ずにいなくなってしまったファンのあまりにも多さに驚き。。。
そこからが野球の一番面白いところなのに!!
そりゃ負けゲームなんて見たくない、負ける瞬間なんて見たくない、というファン心理もわかります。
ましてや3点差。
この日のような逆転劇など、そうそう見られるものではありません。
が、それでも本当の歓喜の瞬間を見たいのならば、どんな試合でも絶対最後まで見届けた方が良いと思うのですが。。。
少なくとも私は、マリーンズ戦を年間何十試合も観戦していた頃、試合の結果を最後まで見届けなかった試合はありません。
勝ちゲームはもちろんのこと負けている試合でも、帰りの混雑、負け試合のイヤな気分、、、そんなものを吹き飛ばすような実際の入場料の何十倍も価値のあるような試合を信じてひたすた我慢して待ち続けていました。
確かにそんな試合は、1年に1回??いやはや何年かに1回であるのやも知れません。
それでも試合は、最後の勝敗の決まる瞬間が近づくにつれ緊張感が増して面白くなるのです。
ただ、勝った負けたというファンには無意味なことかも知れませんが。。。
私が千葉マリンスタジアムに通いつめていた頃、何度もアンビリーバブルな試合をこの目に焼き付けてきました。
2000年か2001年あたりのホークス戦(当時ダイエー)で、延長10回の表に3点奪われたその裏に飛び出したボーリック選手の逆転サヨナラ満塁ホームランは今でも鮮明に記憶に残っています。
こんなこともあるものなのか!!
それが私が一番に勝負は下駄を履くまでわからないということを実感した試合です。
逆に、2001年にバッファローズがパリーグ優勝した年の前半戦の最後の試合(オールスター直前)、まだ優勝の望みのあったマリーンズでしたが、9回の表にその頃絶対的なピッチングを繰り返していた守護神小林雅英投手がなんと5点差を守れずに8失点。
バッファローズの”イテマエ打線”が一番騒がれていた頃です。
9回で5点差。一番アブラの乗っていたマサ。
それが8点!ですよ。9回に。。。
マリーンズはその年、それからズルズルと首位戦線から後退していきました。
ファンにとっても選手にとっても、それほどインパクトのある試合だったのです。
その他、良かったこと、悲しかったこと、数え上げたらキリがありません。
これは私の長年スタジアムで野球を見てきた中での個人的な意見なのですが、野球観戦は”試合30分前からプレーボールまで”と”最終回の攻防”が一番見応えがあると思っています。
そこを見なければ、わざわざスタジアムまで足を運んでまで野球を観戦しに行った意味がない。。。とまで思うほどです。
いかにして勝負が始まり、いかにして勝負が決着したのか?
野球に限らず、どんな競技を観戦するときでも、その部分を私は大切にします。
それを見届けること。。。
それは選手に限らず、ファンにとっても”次につながり”ますから。
より深く知るために、またより深く思い入れるためには、多少の負荷やリスクは絶対必要だと思います。
思えば、こんなくだらない私の思い込みの執着心みたいなものは、”競馬のやり方”にもつながっているでしょうか?
私は、最終レースまで絶対やっちゃうタチですから。(笑)
前半にバンバン勝っていても、勝ち逃げはできませんね~。。。
よけい大きくしたくなっちゃいます。
また、たとえそれまで全レース負け続けていても、最終レースひとつあればそれまでの負け分を全部取り返せると心のどこかで信じちゃってます。(笑)
あきらめが悪いんですかね。。。
それとも単なる計画性のないダメ男なのか???
実際、JRAや南関東の競馬をやっていた頃は、一日ひとつレースを獲ればプラスになることがザラでしたからね。
人生一発逆転ですわ!?
タイガースのようにね。。。(爆)
そう考えると、私が名古屋競馬にことさら不満を感じるのは、名古屋ではそういった”オレ流”の(?)戦いが通用しないからでしょうか?
名古屋じゃ、コツコツ勝っていかないと絶対プラスにはなりませんからね~。
最終レースまでで負けていたら、まず99%その日は負け確定ですから。。。
そういった”人生一発逆転派”には、名古屋競馬は絶対向いていないです。(笑)
フラストレーションが溜まるばかりでしょう。
昨日(金曜日)も、最終レースで見事この私、3連単GETさせて頂きました。
が、しかし、結局それまでの負けを取り返せずプラスにはならず。。。
ま、最終レース前からそうなる予想はできましたが。。。
名古屋競馬の配当では、どう考えても一発逆転は難しい。
”極々たまに”出る超万馬券。
”極々たまに”出るのでは、とうてい狙えませんよね。
ある程度紛れのあることが分かっていれば、買うこともできますが。
私は”超万馬券”なんて興味ありません。
”チョイ荒れ”配当のレースが、もっとあってもいいと思うだけです。
全く勝手な意見なのですが。。。(笑)
そういえばこの最終レースは、山本茜騎手の見事な大逃亡劇でした。
昨日のこのブログで若手騎手の”思い切った騎乗”の話をしました。
思い切った騎乗というのは、やはり一番は”果敢に逃げること”でしょう。
でも”逃げて勝つ”となれば、また別の次元の話。
これほど難しいことはありません。
ましてや人気馬。
特に2、3番手評価の逃げ馬をそのまま最後まで抜かせずにゴール板を駆け抜けさせることは、一番至難の業でしょう。
勝ちタイム1分43秒0。
カモンネイチャ号の能力を引き出し(脚を残し)、一番人気レスターパーソン号(倉地騎手)の持ちタイムを上回るためにはベストに近い時計ではないでしょうか。
追い込み、まくり、差し馬の場合と違い、一流ジョッキーとてよほどの集中力が必要とされるこの勝ち方。
益々レベルアップする山本茜という騎手にとっても、これまでにない見事な勝利でした。
これで茜ちゃんの鬼門であった”C-1特別”の競走もようやく勝つことができました。(笑)
だいたいこの”C-1特別”競走、毎週金曜日の最終レースに組まれています。
いくら好調な週でも、最後の最後でコケたらいい気分はしないものです。
ようやく今週は、彼女も気分良く終われるのではないでしょうかね?(笑)
それにしても、このレース2着だった一番人気レスターパーソン号。
まだまだ軽めの仕上げであったことを考えれば相当奥も深そうです。
この馬、名古屋の年間200勝厩舎、角田厩舎の所属です。
こりゃ、第2のムーンバレイかな?
ムーンバレイ同様、大事に大事にゆっくり仕上げるのでしょう。
Cクラス→Bクラス→Aクラスとまだまだこの先何連勝するのだろう。。。という期待が持てる馬のような気がします。
今年も角田厩舎、200勝狙いでしょうかね???(笑)
それでは、また。