鏡の前で自分の顔を見る
じっと眺める
お前は一体何者だ
留守電で自分の話を聞く
聞けば聞くほど
ねっとり嫌みな声
映像で自分の姿を見る
醜い体型
しなやかさのカケラもない
そこにいるのは誰なんだ
それはまさしく自分自身
自分が望む自分とは似ても似つかない
それでも生きていく
それでも続いていく
なんとか日々をやりすごす
世界は自分のためには回っておらず
いつも世界は冷たく乾いていても
こんなどうしようもない自分が
どれだけ周りに許されているか気付く
誰のために生きているわけでもないが
明日は少しだけやさしくなれる気がした
鏡の前で自分の顔を見る
じっと眺める
お前は一体何者だ