11日(月)に行われた「佐賀記念(JpnⅢ)」は、兵庫のチャンストウライ号がレコードで圧勝。
交流重賞で初の栄誉を手にしました。
ここ数年、交流重賞において地方競馬所属馬の冬の時代が続いていましたが、ようやくここにきて役者も揃ってきた感じです。
私がこのチャンストウライを初めて見たのは、去年(07年)の2月に行われた名古屋競馬場での「梅見月杯」。
それまで地元兵庫での6戦6勝の戦績を引っさげて、初めて名古屋の地方交流戦に登場しました。
吉田稔ムーンバレイの2着に敗れはしましたが、その強烈な末脚は私の目に深く印象付けられました。
ただ残念だったのは、鞍上が主戦の下山騎手ではなく、テン乗りの大山騎手であったこと。
ゴール入線後の大山騎手の悔しそうな仕草が、明らかにこのレース、最後脚を余していたことを表していました。
私がレースを見た印象では、勝ったムーンバレイよりも、このチャンストウライの方がはるかに強く見えたのは嘘ではありません。
あのレース、吉田稔騎手によって全くもって完璧に乗られたムーンバレイの逃げを、あの脚質で後方からあそこまで追い詰めたのですから。
現に、次走「名古屋大賞典(JpnⅢ)」では、私はこのブログの予想でチャンストウライを地方所属馬最上位に評価したくらいです。
しかしながらそこでも、やや差し遅れの感がぬぐえないような敗戦。
たとえ馬に力があっても、小回りコースの名古屋、百戦錬磨の一流ジョッキーの中に入っては、やはり巧く乗られてしまうと後ろからでは厳しいのです。
この馬の本当の力を計るのに絶好だと思えたのが、その後の大井競馬場での「帝王賞(JpnⅠ)」でした。
馬同士の力関係は抜きにして、脚質から考えればここはこの馬が最も力が発揮できる舞台だと考えたのです。
「血統的にジリ脚?」などという評価も戦前にはあったように思いますが、私は全然そんなことは意に介せず。。。
なんと無謀にもこのブログにてチャンストウライを本線に予想!?
地方馬応援馬券の意味もあったのですが、私の中では期待感が十分にあったことは確かなことです。
帝王賞予想記事 → 「望まなければ何も手に入れられない。」
このレース、何番人気だったのかは忘れましたが、チャンストウライは見事4着に入線。
力を示してくれました。
こうやって自ら幾度となく記事にしていくうちに、だんだんこの馬に愛着が湧いてくるから不思議です。
3走前の「姫山菊花賞(G)」では、またもや吉田稔騎手の好騎乗の前に屈したものの、名古屋の雄ウイニングウインドの2着。
前々走「東海菊花賞(SPⅠ)」での、笠松マルヨフェニックスとの壮絶な叩き合いは、地方競馬ファンの目を強く惹きつけました。
そして前走は御存知の通り、我が地元名古屋競馬場最大のレース「名古屋グランプリ(JpnⅡ)」で、堂々地方馬最先着の3着に健闘しました。
そういった意味でこのチャンストウライは、名古屋や笠松など東海公営に縁が深い馬。
注目して何度も見てきたというだけで、自然にこの交流重賞制覇は自分のことのように嬉しく感じられます。
またこれから、ウイニングウインドやマルヨフェニックスという我が地元の期待馬のライバルとして、また交流重賞戦線において強力なJRA所属馬を迎え撃つ地方所属馬代表として、数多く地方競馬ファンの心を躍らせてくれるのではないかと思います。
思えばキングスゾーンも昨年、このチャンストウライと同じような経緯で交流重賞を手にしました。
はたしてこの2頭、どちらが強いのか?
いやいや、ジョッキーの巧みな戦術によってどちらが結果を残すことができるのか・・・と言った方が良いでしょうか?
なにしろ地方競馬場は小回りで、勝敗はジョッキーの腕次第という面もありますから。
これからこの2頭の戦いにも、非常に注目ですね。
また、この2頭、脚質が全く違うこともまた面白い。
これまで交流重賞でのキングスゾーンは、主力JRA馬のマークの格好の的、レースでペースメーカー的にうまく利用されてきたような感もあります。
けれど、小回りコースで後ろから大捲りを決めてしまうようなチャンストウライの脚質は、きっとJRA馬にとってもレースの組み立てはしづらくなるはず。
この2頭が同時に出走してきた場合、地方競馬ファンにとっては、さらに面白いレースが期待できそうです。
マルヨフェニックスやウイニングウインド、南関東の最強世代なども加わって、これからしばらくの交流重賞戦線には目が離せないことになりそうです。
なにより役者の地方馬が揃ってきたとなれば、そこでまさにトップジョッキーの方々のレースでの痺れるようなかけひきが見られるということでしょう?
これは、たまりませんね。。。 ~(^о^)/
いざ!名古屋大賞典は・・・!???
並んだ後 追ってさらにのびた後の走りは 神々しくもありました。
きっと記事にしてくださってるだろうと 訪問してしまいました。
ありがとう。
凄いです。。。
羨ましいです。。。
おめでとうございます、です。
逃げた2頭の作ったペースに、道中は馬と騎手との呼吸もぴったりで、物凄い迫力のまくり方でした。
個人的にもチャンストウライは、地方所属馬の中で今一番脂の乗った面白い存在なのではないかと思っています。
下山騎手も含めて、勢いとか何か得体の知れない強さを感じます。