ニュークラブ、ミズノMPー54。
長い間使ってきたスーパーサイテーションと打ち比べてみると、いい意味で鈍感だ。
グリップは太いし、持った感じも重い。
とても捏ねくり回して振れるような感覚のクラブではない。
何より打って飛んでいくボールが、前のクラブに比べて反応が大まかである。
ただ、どう打っても大きく曲がらないし距離も落ちないので、ある程度のターゲットは外さないのは嬉しい。
安心して振れる分、力むこともなく飛距離も出る。
打った感触も上々である。
人間と同じで、クラブも必ずしも正確で鋭敏なだけがいいというわけではないようだ。
誰かの知らないふりが、きっと優しいこともある。
だが、だからといって簡単というわけでもない。
大らかさは、時に甘えや誤解を招く要因にもなる。
鈍感な人と付き合うのと同じように、クラブの使い手にもそれなりの許容と付き合い方が求められるだろう。
タイトな状況での狙い方も違ってくる。
まあ今の自分には、これくらいがちょうど良いか。
2を捨てて、3を取るくらいの感覚。
それは、最近の馬券にも似たマネージメントのように思う。