どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

邦画好きの2010年上半期。

2010-07-05 | Sandstorm


なかなか映画館に足を運ぶことができなかった上半期。
観ているようで観ていない。
去年は相当な数を一気に観て、”邦画マニア”みたくなっていたが、今年は”邦画好き”程度のペースになった。
観たかった作品も、考えていたほど思うように観れていない。
まあ一般の社会人なら、それが普通なのだろう。
真っ当な生活に近づいた・・・とも言えるか。
年明けから数えて、映画館で14本、DVDではわずか9本しか観なかった。
別に評論家になろうというわけでもないので、ひとつひとつの作品を新鮮に感じ取ろうと思えば、これくらいが丁度良いペースのように思う。




以前に、去年観た邦画を全て書き出してみたことがあったが、観た作品の数が増えると頭の整理も大変だ。
年間で・・・ともなると記憶の問題も出てきそうなので、このあたりで上半期に観た作品の整理をしてみたい。
ただ、観た作品に評価やランクをつけるのもどうかと思う。
面白いストーリーの作品もあれば、考えさせる問題作、衝撃の官能作品に、泣ける感動作や中には余韻の心地良い良作などもあり、どれもそれぞれの良さがあり同じ土俵で考えられないと思うのだ。
基本は、好きか嫌いか。
面白かったか、退屈だったか。
作品を楽しもうと思うのであれば、評価はそれだけで十分だと思う。



        A・・・見入ってしまった
        B・・・面白かった
        C・・・観るべきものがある
        D・・・観て良かった
        E・・・眠ってしまった



一応、上記の評価はしても、基本的にA~Dならば、さほど差はない。
個人的に、好きか嫌いかの程度の問題だ。










 <2010年に映画館で観た邦画>   私的好み順


                 (写真は全てパンフレットの表紙)



「パレード」(行定勲監督)
A・・・とにかくよくできている。鈍い痛みの余韻に圧倒される。



「トロッコ」(川口浩史監督)
A・・・歴史と自然と今を生きる人の対比と調和。余韻がずっと残る。



「告白」(中島哲也監督)
A・・・物語の切り口が鋭敏。演出も斬新で的確。ただ問題作。



「川の底からこんにちは」(石井裕也監督)
B・・・空気感が面白すぎる。重い人間ドラマにも軽妙な味が出る。



「おとうと」(山田洋次監督)
B・・・落着いてストーリーに没頭できるのはさすが。物語は深い。



「すべては海になる」(山田あかね監督)
B・・・女性目線のストーリーに思えたが、なぜか心地良かった。



「食堂かたつむり」(富永まい監督)
B・・・失声しても前向きで素朴さを醸し出す柴咲コウがいい感じ。



「春との旅」(小林政広監督)
C・・・ストーリーは単純だが深い。役者の演技に見入ってしまった。



「真幸くあらば」(御徒町凧監督)
C・・・尾野真千子に衝撃。それはフルヌードだからだけではない。



「時をかける少女」(谷口正晃監督)
C・・・かつての名作アイドル映画のリメイク。それだけで○。



「武士道シックスティーン」(古厩智之監督)
C・・・ただのアイドル映画と思いきや、話はなかなか面白かった。



「人間失格」(荒戸源次郎監督)
D・・・話は面白いが時代背景による主人公の思考が分かりづらい。



「カケラ」(安藤モモ子監督)
D・・・繊細な女性の感性を大胆に描く。ただあまりにも女性目線で。



「ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲」(三池崇史監督)
E・・・途中から睡魔が・・・。B級ならとことん。演出とアンマッチ。
                   ちゃんと観ずでゴメンナサイ。。。










上位の作品は、重たい作品が多かったように思う。
考えさせる作品、泣ける作品。
そういう気分になることが多かったせいだろうか。
ただその中でひとつだけ異質なのは「川の底からこんにちは」。
これは、何度も観たくなる作品だ。
女優満島ひかりが、特に良かった。
40オヤジが、あれだけでファンになってしまったくらいだから。










 <その他、2010年にDVDで観た作品>



エリ・エリ・レマ・サバクタニ (D・着眼点は素晴らしいが。)
完全なる飼育 愛の40日 (C・官能作品としてはまずまず。)
クヒオ大佐 (C・なぜ私だったの?女優満島ひかり好き。)
さよならみどりちゃん (C・これもある意味アイドル映画。)
渋谷区円山町 (D・面白かったが演技がやはりアイドル。)
斜陽 (E・スミマセン・・・睡魔が波のように・・・。)
少林少女 (D・楽しめるエンタメ作品。柴咲コウが良い。)
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (C・イッちゃってる感じ。)
プライド (C・オンナの戦いを観るのは、なぜか気が引ける?)



今年は、じっくり観れる作品をチョイスしていないせいもあってか、あまり心に残る作品には当たらなかった。
やはり重たい作品は、映画館で腰を据えて観たい。










まだまだ上半期に観たかった作品で、観ていないものもある。
上映映画館があれば、チャンスを見てまた足を運ぶかも知れない。
DVDが出るのを待つという手もあるが。。。
やはりDVDでは、少々の物足りない部分はいたしかたないか。















 <邦画パンフレットコレクション 2009>















































































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